空き「巣」 2007年10月29日 12時00分天候: 曇 気温: 10℃ 7合目登山口近くで、竹ぼうきのようになったウコンウツギの枝股に鳥の巣を見つけました。何遍となく通った場所なのに、葉が茂っている間は、こんな所に巣があるなんてちっとも気付きませんでした。巣は頑丈に絡み付いていて、揺さぶっても落ちない安心設計。 ウーン、いったいこれは誰の巣? 写真:ナゾの巣(黒岳7合目 10/29)
ギンザンマシコ来襲 2007年10月26日 15時00分天候: 曇 気温: 10℃ あのハイマツの実も、硬い松ぼっくりごと齧ってしまう頑丈な嘴で、ウラジロナナカマドの実をガブガブガブっと呑み込んでいくギンザンマシコ。食べこぼした赤い実が雪の上に散乱しています。 冬になっても食糧となる実があるうちは山を離れませんが、実が乏しくなってくると平地へ下りて餌を探します。今年、黒岳はウラジロナナカマドが沢山実りました。さすがの彼らも食べ尽くすまでにはまだしばらく時間がかかりそうですよ。 写真:ギンザンマシコ・オス(黒岳 10/26)
黒岳のエビのしっぽ 2007年10月24日 17時00分天候: 晴れ 気温: 5℃ 風は穏やか。雲ひとつない空は快晴。白銀の黒岳へいざ行かん。 7合目では30~50cmだった積雪も、9合目まで来ると膝上まで達し70cmくらい。それ相当の覚悟と装備がないともう山には登れません。今日の黒岳は野鳥天国。アカゲラ、ウソ、ホシガラス、ギンザンマシコの面々がパタパタ飛び回っては、代わる代わる冷やかしていく(ように見えた)ので、こういう時は、翼を持つ者の特権が心底羨ましい。無雪期のたっぷり2倍の時間をかけて登った黒岳山頂は、見渡す限りエビの尻尾の世界。 写真:樹氷「エビの尻尾」(黒岳山頂10/24)
風の日 2007年10月22日 17時00分天候: 雨/曇 気温: 4℃ 午前中いっぱいは雨風ともに治まらず、グオ~ンと突風が吹くたび面白いように木の葉は空中へと投げ出され、着地も束の間にまた空へと舞い戻る。 ロープウェイも強風のため一時運休。園地に行ってみると、さすがに鳥たちも木陰で雨風を凌いでいるのか鳴き声も聞こえず、見つけたものといえば、誰にも食べられずに横たわっていたトガリネズミの死骸とエゾハルゼミの抜け殻、それとネズミが齧って穴を開けたクルミくらい。春はエゾアカガエルの卵隗とオタマジャクシでいっぱいになる小さな池も、今は大量の落ち葉に占領されている。風が吹く毎に森の見通しは良くなり、パノラマ台の途中から白い黒岳を眺めていると、再開したロープウェイがゆっくり上がっていくのが枝越しに見えていた。 写真:ダケカンバの森 (ロープウェイより 10/22)
スコップは高く 2007年10月19日 16時00分天候: 晴/曇 気温: 6℃ 半年以上。もう来年の春までこの雪がとけることはありません。一歩踏み外してズブブブブ・・よろけたところでズブブブブ・・。深雪に足をとられながら辿り着いた石室の姿に思わず一言「え。」1mを越す雪の壁は屋根とつながり、裏側の冬期出入り口もすでに半分くらいが埋没。 石室の裏手には、ちょうど屋根上の高さの所にスコップがぶら下げてあります。雪に埋まった入り口を掘り出す為に備えてあるのですが、何故わざわざ高く?でもこの高さでないと意味がナイ。 お察しのとおり、理由は積雪量。冬の石室は屋根まですっぽり雪の下。スコップが深く埋まっていたらちっとも役に立ちませんから。 *黒岳積雪(10月18日付) 5合目/10cm、 7~8合目/20~30cm 9合目~山頂直下/40~60cm 山頂~石室/5~40cm (石室前の吹き溜まりでは1m以上) *黒岳リフトは切替作業の為11月8日まで運休中 写真:黒岳石室(10/18)