黒岳山頂からも

2007年9月11日 (その3)

 そして黒岳山頂から見たお鉢平方面の稜線も見頃になりました。山頂部はあと2,3日でピークになりそうです。ただ北海沢周辺はまだ緑色のナナカマドが多く時間差紅葉となる模様。
 いつものポン黒岳。けれど今日はナキウサギの声がちっとも聞こえてこない。ナルホドその原因は上空に。好物のハイマツの実をどこに埋めようかとひっきりなしにホシガラスが飛び回っているではありませんか。

 写真:黒岳山頂より北海岳を望む(9/11)
    「・・ナナカマドが!」

武華山観察会

 今日は武華山観察会を行いました。台風明けとあって実施できるかどうか空模様には最後までハラハラしましたが、武華山の上空には青空が広がり夏のような蒸し暑さの中の観察会となりました。表大雪には雲がかかっていましたが、石狩山地、ニペソツ、ウペペサンケ、クマネシリ・・と、層々たる山々の展望に恵まれた一日。標高約1759mの武華山も斜面を流れるようにナナカマドが色付き、今回のお題どおり「静かな山の紅葉をゆっくり観察する」ことが出来ました。

 写真:ライオン岩(9/9)
   物議をかもす「ねえライオンの顔はどっち?」

台風の後は

 稜線は午後もまだ風が強く、流れ続ける霧雲に閉ざされ全方向は真っ白。台風の影響で暖かい空気が入り込み、正午過ぎの黒岳山頂の気温は12℃でした。石室まで行っても北鎮岳や凌雲岳はおろか雲ノ平も見渡すことは出来ず、かろうじて視界に入る周囲の様子から窺うに、台風前の一昨日から思ったほどは紅葉が進んでいないみたい??感じたのは空気の妙な暖かさ。これまでの冷え込みが途切れて紅葉の進み方も一時的にゆっくりになっているという事もあるかもしれません。
 銀泉台の第一花園斜面はオレンジ色がまたさらに増していました。まだ緑色のナナカマドもあり、色付きとしてはピークとはいえませんが、見て十分楽しめる「見頃」にはなっています。

 写真:銀泉台第一花園斜面(9/8)

銀泉台

 今日の銀泉台の様子です。第一花園斜面全体に橙色が広がってきました。まだ鮮紅はなく柔らかな色合いです。目に優しい感じとでも言いましょうか・・。一方、第3・第4雪渓は鮮紅のナナカマドがぽんぽんと点在し、特に第3雪渓東岳寄りの斜面は赤いパッチワークに。その鮮やかな色が目に飛び込んでくるようでした。出だし先行は第一花園。けれどそこはやはり標高差。より高所である第3・第4が一気に追い上げ色付いたのは当然といえば当然。
 台風が近付いています。今は、ナナカマドの葉っぱはまだ元気で、しっかり枝に付いているのでそれほど影響はないように思います。台風が去った後は銀泉台でも紅葉の景色が楽しめそうです。

 写真:第一花園斜面(9/6)
  (実際は写真よりもう少し色付いて見えました。)

第3雪渓周辺

2007年9月6日 (その2)

 

 赤いパッチワーク!
 第3雪渓全体としては6割ぐらい。

 写真:(9/6)