北へ帰る

 北へ帰る白鳥の群れが通り過ぎていきます。藤色の空に声を上げ行く隊は、なぜあんなにも整然としているのでしょうか。
 陽が落ち、星が輝き始めてもコゥ~コゥ~と鳴き声がするので、暗い中をいったいどうやって飛ぶものかと不思議に思っていましたが、星の位置や地磁気などを頼りに渡ると聞き、ますます感心するばかりです。
 ところで、この冬は上川でキレンジャクの姿をほとんど見かけませんでした。去年は5月になってもなかなか旅立たず、しばらくご近所の餌台を突付いていたのに、今年は全くのスッカラカンです。そうしたら先週になって、ようやく一羽がフラリとやって来たそうで、鳥なりにも礼を欠いては失礼と挨拶に来たのかも?

 写真:V字編隊(上川 4/9)

黒岳九十九沢

 3月のツケでもないでしょうが、4月になったとたん雪がよく降ります。
 今日は黒岳で観察会を行いました。「大雪山麓を歩く」と題し、前回の石垣山に続き、今回は黒岳中腹にある九十九沢源頭部を目指しました。出掛けは上川から層雲峡へ近付くにつれて、大きなぼたん雪がもさもさと降り出し、内心参ったな~と思いましたが、今日は幸いでした。雪雲は案外低いところに停滞していて、3合目あたりで雲の上に出ると、後光のように日が差し始め、銀嶺の尾根を間近に望むことができました。
 この2日間で、5合目7合目は約30センチの新雪が積もりました。現在積雪は5合目で135センチ、7合目で270センチです。

 写真:「下りは楽し~い」

スクスクと

 このごろは野山へ出かけるにも、まず頭の中で歩くコースをシュミレーションしてみます。里山も南側の傾斜地はほとんど雪がなくなって、今までのようにスノーシューで好き勝手に歩けなくなったからです。けれど来た道をまた戻るのもつまらないので、多少の笹藪なら手で払いのけながら強引に突破してしまいます。センターいちダニ嫌いのK氏は、そんな私を信じられないといった目で見ているようです。
 雪解けがすすんだ林下では、フッキソウの濃い緑が足もとを覆い、ナニワズは小さな黄色い花を咲かせています。ギョウジャニンニクも落ち葉を突き破ってスクスクと伸びていました。昨年より2週間近く早いようです。
 頭から背中からすっかり土埃まみれだということには、帰ってから気付きました。念入りにダニのチェックをしたのは言うまでもありません。
 
 写真:ギョウジャニンニク(上川 4/3)

寒の戻りホオジロの戻り

 冬の間、南へ渡っていたホオジロが戻ってきました。懐かしい声が林縁に響きます。でも冷たい雪が吹き付けるこんな日は、やはり囀り日和ではないと思ったのか、ニ度三度囀るとすぐにパタパタと藪の中へ隠れてしまいました。
 一度緩んだ体に春の雪は堪えます。今朝は公園の福寿草もぴたっと花びらを閉じたままでした。

 写真:福寿草(上川 4/1)

冬眠開けて

 


  
  ヒグマも目を覚ましました。
  緊張の一瞬です。





写真:ヒグマ(雄)の足跡/手足横幅16.5cm
   
   縦長なのが後ろ足跡、横広なのが前足跡
   周りのハート型はエゾシカの足跡です