緑岳花畑

コースその2:緑岳~白雲小屋(1)

 いくら雪解けが早いといっても、さすがにこの時期はまだ花畑の雪渓は手強いでしょう。
 第一花畑の淵の登山道が30m程出ていたものの、その先はエイコの沢崖付近まで1キロにも渡る一枚雪渓。昨日はまだルート旗などの目印もなく、とくに視界が悪いときは迷いやすいので注意が必要です。第一花畑の登山道の出具合から、去年と比べても雪解けの早さは一週間程度の差といえそうです。もちろん、それは部分的な判断で、全体を判断するのは現段階ではちょっと難しいのですが。緑岳ガレ場斜面にかかる雪渓は雪解けが早く、こちらは去年と比べて2週間くらい早く進行。登山口から花畑までの樹林帯も早い雪解けで、数ヶ所小さく雪渓が残るくらいです。

 写真:緑岳第一花畑と緑岳(6/10)

緑岳ガレ場

コースその2:緑岳~白雲小屋(2)

  ガレ場のキバナシャクナゲが咲き始めました。

 
 【開花状況】
 (第一花畑淵の30m)エゾコザクラ、キバナシャクナゲ、ジムカデ、ミネズオウ~まだどの花も咲き始め/(ガレ場下)ミヤマキンバイ○、キバナシャクナゲ蕾~開花/(ガレ場)ウラシマツツジ○~↓、キバナシャクナゲ・ミネズオウ蕾~開花/(緑岳山頂)エゾコザクラとミヤマキンバイがぱらぱら開花。イワウメは蕾もわからないくらいでした。

 (写真・6/10)

白雲小屋

コースその2:緑岳~白雲小屋(3)

 やっぱり出てた。
 白雲小屋のテント場がもう出ています。地面も落ち着き、湿っている程度でぬかるむことはありません。テントも張れます。正規の水場はまだ出ていませんでしたが、周辺に流れる水を利用できます(要煮沸)。
 板垣新道には例の如く平坦で大きな雪渓が横たわっています。まだ目印はなく、小屋へ向かう登山道の入り口が見つけづらい状態です。小屋はすぐソコといっても侮れません。要注意。

 *白雲小屋の有人管理は6月17日から。それまでは2階出入り口を利用してください。

 【開花状況】
 (緑岳山頂~板垣分岐周辺)ミヤマキンバイ・エゾコザクラぱらぱら開花。ミネズオウ蕾、ホソバウルップソウ蕾/(小屋周り)ウラシマツツジ○、コメバツガザクラ蕾~開花、ミネズオウ蕾~開花、キバナシャクナゲ蕾

 写真:白雲小屋テント場全景(6/10)

五色ヶ原

 今シーズン最初の五色ヶ原です。
 登山口から沼の原湿原までは、侵食のすすむ急登から先に、2~数メートルの小さな雪渓が何箇所か残っているくらいで、ほぼ道は出ています。湿原は、ワタスゲが黄色い花を咲かせ(気付かれないくらい地味だけど)、ヒメシャクナゲはピンクの蕾。この時期、大沼は満水のため幕営不可です。
 湿原を過ぎ、五色の水場への下りから雪が多くなります。水場先の急登上部の雪渓を登り、登山道→雪渓→登山道→雪渓ときて、平坦な‘五色ヶ原’看板地点に到着。沢に沿って進路を左に折れると、そこから先は、雪渓・雪渓・雪渓。ハイマツ帯まで延々と。雪渓と雪渓の間に登山道が一部出ている箇所もありますが、笹に覆われ近づかなければ入り口を見つけるのは困難。ハイマツ帯から木道が出てきますが、五色岳山頂直下にはまだ雪渓が大きく広がっています。
 雪がとけた所ではショウジョウバカマがぽつんぽつん咲き始め。ホソバウルップソウの蕾、ありました。

 写真:五色ヶ原とトムラウシ山(6/10)

山のスケジュール

 雨粒を飛ばしながら新緑がワサワサと揺れています。じり貧の林道の水溜りに棲まうオタマジャクシとエゾサンショウウオの幼生は、この天の計らいに明日へとまた命を繋ぎ、少し面積の増えた水溜りの中で尾をくねらせ泳いでいます。
 さて、大雪山は今月下旬に山開きを控え、いよいよシーズン到来となりました。山小屋と林道に関するスケジュールが決まりましたので、お知らせいたします。

【山】旭岳安全祈願祭 6月21日(土)
   黒岳安全祈願祭 6月28日(土)

【林道】高原温泉線  6月7日(土)午前9時半~
    赤岳銀泉台線 6月19日(木)午前11時~
 *なお沼の原方面林道は、高原温泉線開通に伴い通行できますが、ゲートは施錠されていますので、事前に鍵番号をお問合せ下さい。
       問合せ先:上川中部森林管理署
             01658-2-2001
            層雲峡ビジターセンター
             01658-9-4400

【山小屋・トイレ】
  黒岳石室営業    6月9日より*トイレ使用可
  白雲小屋有人管理  6月17日より*トイレ使用可
  沼の原登山口トイレ 6月10日より使用できます

 写真:黒岳石室(6/3)