赤石川

 赤石川の雪渓が割れてきました。蛇カゴが一部出ていますが、まだ水没しています。流れが速く、渡渉時はくるぶしの上までかぶります。
 いままで歩いていた雪渓は、中央部の厚みが15~30センチと薄くなり、全体に窪んできているので危険な状態。確認のために、ストックで突きながら雪渓の上をソロっと歩いてみました。中が空洞になっているので音が響いてじつにイヤ~な感じ。ここは素直に蛇カゴを渡った方が良さそうです。

 写真:赤石川のスノーブリッジと蛇カゴ
             (6/22)

赤岳~銀泉台

 「やっぱり少ないなー」と思いました。
 銀泉台第一花園斜面も去年より約2週間雪解けが早い。例年ならまだ300メートル(以上)にも及ぶ一枚雪渓をトラバースして行くところですが、今年はもう雪渓が5つに分断されています。林道まで続く沢筋の雪渓も細く途切れているため、第一花園でのスキー滑走はできません。
 第二花園からはガスの中。早朝はあんなにスッキリ見えていたのに、期待を持たせて‘朝のチャッカリ’に終わる。う~ん残念。コマクサ平ではコマクサの蕾が膨らんでいました。開花までもうちょっと。

 【雪渓状況】
 (第一花園)5つに分断された雪渓を合計すると約400m。雪は比較的ザクザク。登山者の踏み跡がありましたが、まだ気を抜いてはイケマセン。
 (第二花園)雪渓約180m。斜面いっぱいに盛り上がるようについています。雪が硬く、踏み跡も目印もありません。視界不良時は道迷い注意。

 【開花状況】
 (第二花園)キバナシャクナゲ↑
 (コマクサ平)イワウメ蕾~開花、コマクサ蕾

 写真:第一花園の雪渓(6/22)

赤岳~第三雪渓

「・・・雪がないー!」と思いました。
 もちろん第三雪渓斜面には雪渓があります。けれど登山道には雪がない。登り口に60mほど残るのみで、急登部分は雪渓が後退し、登山道が全部出ていました。そして、雪がとけた斜面上部にはエゾコザクラとキバナシャクナゲが満開(そこだけ)。今日の赤岳コースの中でいちばん花畑らしく見えました。
 赤岳山頂から北海平にかけては、エゾオヤマノエンドウが数輪開花。イワウメは赤岳山頂で数輪咲いていたくらいで、北海平では蕾ばかり。あと2,3日で咲きそうです。ただ花芽は少ない。昨年、一昨年と花が良かったイワウメ。今年は少し休みたい気分?

 【雪渓状況】
 (第四雪渓)中腹部の雪渓は消えそう。下部緩斜に50m。
 (白雲分岐下花の沢)分断されながらも200mの平坦な雪渓あり。ルート旗なし。視界不良時は道迷い注意。

 【開花状況】
 (第三雪渓)エゾコザクラ○、キバナシャクナゲ○、ジムカデ○/(第四雪渓)遠目にキバナシャクナゲ/(山頂)ウラシマツツジ、ミネズオウ、チシマアマナ、イワウメ・エゾオヤマノエンドウ蕾~開花、ホソバウルップソウ蕾

 写真:エゾコザクラがいっぱい(第三雪渓・6/22)

ナキウサギの・・・

 


 愛山渓の滝コースにありました。
 塵も積もれば山となる~。


 
  写真:ナキウサギの糞(6/18)

沼ノ平

 最高気温25℃。久しぶりの半袖です。
 昨日沼ノ平へ行きました。途中、ジュウイチ(カッコウ科)があんまりジュウイチッ・ジュウイチッと繰り返し鳴くのが可笑しくて、登山口を通り過ぎてしまうところでした。蚊の攻撃もかわさなければならないので、気が抜けないコースです。
 さて沼ノ平ですが、老朽化がすすんでいた湿原の木道も、去年の登山道整備で新しく取り替えられ、歩きやすくなりました。とくに半月湖の淵の木道は、雪の重みと老朽でバキバキと折れ曲がりヒドイ状態でしたが、半月湖の上を通るように新たにルートが設置され、これで沼に落ちる心配もナシです。
 帰りの滝コース、右にも左にもサンカヨウの花。このコースならではです。
 
 【登山道状況】沼を過ぎると乗越までは、いくつか小さな雪渓あり。登山道に雪解け水が流れているので防水対策を。三十三曲がりコースは登山道に雪なし。滝コースは村雨の滝付近に硬い雪渓が数メートル。沢沿いに数メートルの雪渓が2、3箇所。

 【開花状況】
 (沼ノ平)ショウジョウバカマ、エゾコザクラ、チングルマ3つだけ開花/(当麻乗越)イワウメ、キバナシャクナゲ

 写真:半月湖(6/18)
    ステップできました