黒岳残雪状況

 黒岳は6月24日に山開きを迎えますが、今日現在、ルートを示すマーカーもなく、登山者がそれぞれの判断で雪面をショートカットして歩いています。ブッシュも出てきて歩きづらい状態です。山開き前に雪面の雪切りやルートのマーキングを行う予定ですので、慣れた方以外は山開きを待って入山した方が良さそうです。アイゼンやピッケルなどの滑り止めの携行をお勧めします。

 登山道の残雪状況
七合目〜九合目下:コースの大半が残雪に覆われている。
九合目〜山頂:九合目道標上に20mほどの急斜面があり、最上部のマネキ岩上部に100mほど雪が残っている。この二箇所以外にも細かく分断された残雪が数ヶ所ある。
石室〜赤石川徒渡点:登山道は大部分が雪に覆われている。徒渡点は蛇籠が露出し始めているが、厚みのありそうな箇所を選んでスノーブリッジを渡って行ける状態。スノーブリッジの上を渡る場合は、厚みをよく確認すること。

写真 八合目下の斜面 赤石川徒渡点 6月19日

沼ノ平

 愛山渓温泉から沼ノ平へ上る通称「三十三曲がりコース」は雪解けがすすみ、沼ノ平分岐までほとんど雪を踏まずに歩けます。沼ノ平湿原は半月沼付近に100メートルほど雪田が残っていますが、それ以外は六ノ沼まで残雪はありません。半月湖付近の雪田上からは、雪解け水で水量が増えた池塘やケルミ・シュレンケ複合体を観察することができます(写真参照)。
 三十三曲分岐からイズミノ沢伝いに滝ノ上分岐まで上る通称「滝コース」は登山道法面の崩落のため通行止めが続いています。愛山渓温泉では、愛山渓倶楽部が営業中で、宿泊・日帰り入浴とも可能です。登山口には携帯トイレ回収ボックスが設置してありますので、携帯トイレの携行をお願いします。

写真 半月沼付近のケルミ・シュレンケ複合体 六ノ沼からの眺望 6月15日

緑岳残雪状況

松浦岳(緑岳)残雪情報

 今月10日に町道高原温泉線が開通し、松浦岳(緑岳)への登山が可能になりました。登山口から第一花畑までの樹林帯はほとんど登山道が露出していますが、今日(2023年6月12日)現在、第一花畑からエイコノ沢ガレ場までは雪原になっており、マーカー(赤旗)もありません。視界不良時に備えて、GPSを携行したり、スマホに地図アプリを入れておくなど、現在地がわかる装備が必要です。
 また、エイコノ沢ガレ場には写真のようにシュルンド(地面と雪面の間にできる大きな隙間)ができています。登山道から雪面に渡る際は雪の厚さを確認し、踏み抜かぬようにご注意ください。


開花情報:
第一花畑端部 キバナシャクナゲ・エゾコザクラ始
岩塊斜面  ミヤマキンバイ・ミネズオウ・ウラシマツツジ・キバナシャクナゲ・コメバツガザクラ↑ イワウメ始

写真 第一花畑 エイコノ沢ガレ場 6/12

開通のお知らせ

6月15日に開通予定だった道道銀泉台線は、工事が遅れているため6月20日に開通予定日が変更になりました。

高原温泉沼巡り登山コース

コース内は例年と比べ残雪少ないが、それでもコースの8割程雪のした。GPSや地図アプリなどは必要になる。
雪解けと共に右回りコースの渡渉点は水量多い、滑りやすいことを気を付けたい。
道迷いが心配な方はヒグマ情報センターが開館してからの入山をオススメします。