赤石川方面

赤石川の雪は落ち、蛇篭が露出していました。今日の水量はそれほど多くなく、ほとんど石を伝って渡ることができました。川の中に足を入れなければいけないところもありましたが、水深は6~7㎝ほどだったので渡渉に支障はありません。渡渉後の北海岳側の雪渓もすっかりかさが減り、50㎝弱ほどになっていたので問題なく登ることができます。
ただ、日によって状況は変わります。万全の準備をよろしくお願いいたします。

写真:赤石川 7/3

黒岳北東斜面

本日、層雲峡は天気が良くなかったものの、黒岳に登ってきました。一週間前と比べると登山道上に残っている雪もだいぶ減り、九合目標柱下から山頂まではもう残雪はありません。七合目~八合目まではまだ雪が残っている箇所がありますが、長さも長いもので20m弱ですし、踏み跡がしっかりついてステップ状になっていたり、雪切りがしてあり、滑り止めの砂がまかれていたりする箇所も多いため、雪上歩行に慣れている方であれば登山靴のみで登ることができる状態です。ただ、やはり下りは滑りやすいです。十分お気をつけください。登山道は雪がないところも水たまり&ぬかるみ等が多数見られます。今日もスニーカーで登られている方を見かけましたが、お勧めしません。ぜひ、登山靴で黒岳山頂まで登ってください。
〔残雪状況】
・七合目標柱下:約6m
・七合目標柱上:約11m、約11m、約13m
・八合目標柱上:約19m、約17m、約14m

黒岳九合目ではウコンウツギが見頃を迎えています。ウラジロナナカマドの白い花とのコントラストも見事です。チシマノキンバイソウも咲き始めました。黒岳のお花のシーズン、スタートです!

写真:八合目標柱上の斜面、九合目のウコンウツギ 7/3

注意・ヒグマ多発

白雲避難小屋周辺、高原沼巡り及び高根ヶ原縦走路周辺は、例年より多くヒグマ目撃、遭遇がありますので、利用する場合は事前に層雲峡ビジターセンター等で最新情報を確認して、対策を考えた上の入山をお勧めします。
以下は7/2ヒグマ情報センターからの状況お知らせです。
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<ヒグマ情報センター状況>・7 月 2 日現在
・ヒグマ至近距離遭遇(50m 以内)7 回(登山者センター員合わせて)
※2022 年はシーズンすべて合わせて 10 回
・ヒグマ痕跡及び目撃 42 回
※2022 年は痕跡、目撃 7 月 2 日までで 8 回
・親子熊(当歳 2 頭)、親子熊(当歳 2 頭)、親子熊(1 歳 2 頭)、親子熊(当歳 1 頭)
親子熊(2 歳?1 頭)、単独熊 2 頭
・最低 15 頭が高根ヶ原斜面~白雲岳避難小屋周辺を生活圏にしていると判断。
・1 頭は人との距離が 10m、5m でもゆっくりと行動する「段階1*」に近いヒグマ
・親子 3 頭の一組は、人との距離が 100m 程度であればまったく気にしない個体
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*段階1については「北海道ヒグマ保護管理計画」の対応方針をご覧ください。
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/higuma/higuma.html

緑岳残雪状況

緑岳の残雪状況をお知らせします。
第一花畑の登山道が9割、第二花畑の登山道が7割出てます。
第二花畑の山頂方面端(エイコの沢)の残雪が段差なっていますので、通過の際には慎重に。
写真:第二花畑の山頂方面端上り方向、下り方向 7/2

赤岳コースの雪渓

 赤岳登山コースも雪解けが進んできました。残雪の状況は以下のとおりです。アイゼンを使用する場合は雪上のみでお願いします。登山道上でアイゼンを使用すると登山道が傷み、土壌流出の引き金になりかねませんので、ご注意願います。


 登山道の残雪状況
第一花園:手前沢筋80m 看板先50m+80m 見晴台下50m
第二花園:ほぼ全面雪
第三雪渓:中間部から下部にかけて80mほど露出している以外は雪
第四雪渓:最上部で三分の一ほど登山道が出ている以外は雪

写真 第一花園上部 第三雪渓 7月2日