白雲小屋周辺

 板垣新道底部には例年どおり長い雪原が広がっています。今日現在ロープやマーカーはありませんでしたので、視界不良時は注意が必要です。
 小屋のテントサイトは全面露出しており、設営が可能です。水場も出ているので、利用可能です。小屋周辺でヒグマの目撃情報がありました。残飯の残置は絶対にしないようにお願いいたします。テント場にはフードロッカーが設置してありますので、ご利用ください。

 登山道の残雪状況
板垣新道底部:中洲が露出している以外は全面雪。
高根が原方面:小屋から少し下ったあたりから長い雪原になる。視界不良時は要注意。
小屋〜白雲分岐:ヤンベタップ川源頭部に100mほど雪渓のトラバースあり。視界不良時は要注意。


写真 板垣新道底部 白雲小屋テント場 6月25日

緑岳第一花畑

 いつになく雪解けが早い印象です。
 第一花畑端部ではキバナシャクナゲをはじめ、エゾコザクラやアオノツガザクラがすでに開花しています。チングルマも咲き始めていました。とはいえ、この場所以外はエイコの沢ガレ場まではほぼ全面雪に覆われています。とくにエイコの沢ガレ場付近は急斜面のトラバースになりますので、通過の際はじゅうぶんお気をつけください(写真)。
 緑岳の稜線ではミネズオウが見頃をむかえています。イワウメやミヤマキンバイも咲いてきました。ホソバウルップソウは咲き始めているものもありますが、全体的に蕾のものが多いようで、見頃は7月初旬頃と予想しています。

 登山道の残雪状況
第一花畑:半分近く木道が出ている。
第一第二中間部:踏み抜き注意
第二花畑:ほぼ全面雪
第二〜エイコの沢:途中10mほど木道が露出している以外は全面雪
エイコの沢ガレ場:全面雪


写真 エイコの沢ガレ場 ホソバウルップソウ(緑岳鞍部) 6月25日

三笠新道閉鎖のお知らせ

高原温泉沼巡り登山コースと高根ヶ原の登山口を繋ぐ三笠新道は6/24で今年度最後の日になりなした。例年より雪解けが早く、ヒグマ達の行動範囲も高根ヶ原斜面と重なりますので、例年より早く三笠新道閉鎖になりました。登山者とヒグマの距離を保つことと共に、ヒグマの生息地に影響を与えたくないですね。走って逃げるくまさんより、やはりのんびりしているくまさんを見るの幸せです。

・高原温泉沼巡り登山コース
入山受付時間7:00ー15:00
最後受付時間13:00
入山前にヒグマ情報センターで約10分レクチャーを受けること。

写真:高原沼から眺め緑岳と三笠新道一部、三笠新道付近走るヒグマ(赤線表示は三笠新道)  6/24

オリジナルグッズの販売開始!

この度、層雲峡ビジターセンターでオリジナルグッズの販売を始めました!
商品は手拭いとホイッスルの2種類です。
手拭いは、ウラシマツツジの紅葉とナキウサギ、ゴゼンタチバナをモチーフに
した切り絵をデザインしたもので、あずき色・水色・モスグリーンの3色です。
ホイッスルは層雲峡の名前が入った木札が付いています。
大雪山・黒岳登山の記念や層雲峡の旅の思い出に、おひとついかがですか?

他に、登山地図、ドライブマップ、携帯トイレも販売しております。
登山や観光のお供にどうぞ。

写真:オリジナル手拭い&ホイッスル、その他販売品 

お知らせ

白雲岳
2023-06-21

 白雲岳山頂直下の残雪は例年より少し少なめではありますが、夏道はまだ雪の下です。GPSに頼って夏道をそのまま進むと、山頂直下で雪壁となり、そこを避けて岩登りをすることになります。危険であると同時に植生を踏みつけることにもなりますので、残雪期ルートを通るようにしてください。
 残雪期ルートは、火口底から火口壁に取り付く手前で、右手のスノーリッジ(*)へ登り、リッジの尾根伝いに山頂へ向かいます。下降時は滑落に注意してください。

(*)急斜面の風下側にできる雪庇が解け残ったもので、尾根のような形をしていることから、スノーリッジ(雪の尾根)と呼ばれる。


写真 白雲岳直下の雪壁 白雲岳山頂から登山道俯瞰 6月21日