黒岳頂上から

黒岳頂上からの展望です。北鎮岳・白鳥の雪渓もくっきりと現れました。ようやく、大雪山連峰らしい姿となりましたが、各山ともに頂上に至るまではまだまだ残雪があります。天候状態によっては、雪面が凍りつく場合も想定されます。装備を万全に、安全山行で御願いします。  

写真:黒岳頂上 7/1

お花の状況(黒岳)

黒岳九合目から山頂にかけて、ようやくお花が咲いてきました。まだ咲き始めのものが多いですが、目立つものでは「エゾノハクサンイチゲ」「エゾイワハタザオ」「ミヤマキンポウゲ」「メアカンキンバイ」といったところです。頂上直下からポン黒岳までは「イワウメ」「ミネズオウ」「ミヤマキンバイ」「エゾノツガザクラ」等々です。尚、石室周辺は雪解け間もないため「キバナシャクナゲ」が咲く程度となっています。雲の平も、上記ポン黒岳と同様の種類が咲いています。まだ蕾のものも多くありますので、天候次第ではありますが雪解けとともに、これから綺麗な姿を見せてくれるでしょう。尚、前回(6/23)情報時に「ポン黒岳では、イワウメ・ミネズオウ等が咲き始め」とアップしましたが、その数日後に石室周辺で降雪があったようです。これから群落形成というときでしたが、前回の咲き始めのお花はやや茶色が混じったような姿になっていました。ポン黒岳では、全体的には「良い感じ」にはなっていますが、これからの「蕾」達に期待したいところです。  

写真:メアカンキンバイとイワウメ(後方は北鎮岳) 雲の平にて 7/1

黒岳北東斜面の様子

 前回(6/23)情報時よりは確実に雪解けが進んでいます。特に、本日は気温が一気に上昇したため、行きの状態と帰りの状態が目で見てわかるほどに変化していました。が・・・。写真の通り、登り始めの七合目~八合目は全面雪の状態は変わっていませんでした。八合目の標柱付近は、登山道がわずかに露出しているところもありますが、標柱を過ぎた辺りから大きな雪渓がまだ2ヶ所あります。(大まかに150mと120m)これを過ぎますと、頂上直下付近までは消雪しており、9合目標柱付近にわずかな雪渓が1ヶ所(10m)と、直下に1ヶ所(65m)あるのみとなりました。まだまだ雪の残る黒岳。踏み抜き箇所も多くなってきていますので、十分注意されて登頂下さい。尚、黒岳頂上からお鉢平展望台手前まで、雪は消雪しました。 

写真:黒岳七合目付近 7/1

チョウの羽化

チョウの羽化に出会いました。小雨がぱらつく中、数にして50弱・・・。雨足もだんだん強くなって、果たしてこのまま続けるのだろうか?と・・・。そんな心配はよそに、わずか数分のうちに羽化しました。立派な羽根になるまで、3分たらず・・・。5分以内には元気に当たりを飛び回っていました。

写真:エゾシロチョウの羽化 層雲峡 6/28

ニセイカウシュッペ山林道の状態

「ニセイカウシュッペ山」の林道状態を下見してきました。昨年からの豪雨の影響で、大雪山系の登山道に通ずる林道が色々と被害を受けていますが、ここ「ニセイ」も少なからずの影響はあるようです。全体的には通行止めになるような痛みはありませんが、所々で減速が必要な部所や乗用車の底面を「こする」所も少なくありません。雨によって林道がえぐられていたり、路面が「ゆるく」なり一度停車すると四輪駆動並みの車でなければ、特に坂道は上がりが難しかったりする所も出てきています。尚、マイクロバス(車両重量5t以上・乗車定員11名以上)はこういった状況から「通行はご遠慮下さい」となっています。今後も降雨の状況によっては、林道が閉鎖される場合も想定されます。林道を使用しての山行は、事前に問い合わせを(上川中部森林管理署)した方が確実かもしれません。

写真:ニセイカウシュッペ林道(林道脇にはヒグマの糞・通行の際は十分注意して下さい) 6/28