黒岳九合目周辺

チシマノキンバイソウ・ミヤマキンポウゲ・カラマツソウ・ウラジロナナカマドなどの目立つお花は見頃を迎えています。登山道付近には、エゾヒメクワガタ・ハクサンチドリ・トカチフウロ・クロユリ・チシマヒョウタンボク等々も見頃となっています。但し、雪解け間もない七合目~八合目周辺では、これからといったところです。(目立つお花はカラマツソウのみです)八合目から九合目にかけての「ウコンウツギ」は、咲いてはいるものの、その大半が既に散った状態(若しくは傷んだ状態)でした。前回情報時(16日)は、ガスの中でしたが遠めに群落状態となっていたのですが、残念ながらこれらも雨の影響を受けたようです・・・。尚、早くも「ダイセツトリカブト」が開花しています。 

写真:九合目周辺 7/21

黒岳山頂より

黒岳山頂では「イワギキョウ」が開花しています。写真は「エゾイワツメクサ」と一緒のものですが、まだ蕾のものが多くありますのでこれからといったところです。直下には「エゾツツジ」も開花してきており、間もなく見頃を迎えるでしょう。

写真:イワギキョウ(後方は愛別岳と上川岳)7/21

北海沢のミネズオウ

黒岳石室から北海沢へ向かう近辺は、ようやく雪解け後からお花たちが咲き始めています。まだ見頃にはなっていませんが、写真の「ミネズオウ」は群落となっており、雪とマッチして良い風景です。この周辺、雨の影響はあまり受けていないようで、これからに期待です。尚、エゾツガザクラやチングルマ、キバナシャクナゲやミヤマキンバイ、エゾノハクサンイチゲ等々が咲いてきています。

写真:ミネズオウ 北海沢周辺 7/21

ポン黒岳周辺

黒岳頂上直下からポン黒岳周辺では「チシマキンレイカ」が見頃を迎えています。写真ではわかりづらいですが、その中には「エゾツツジ」も混じっており賑やかになりつつあります。「エゾツツジ」は開花間もないため、見頃はもう少し先になりそうですが、これからの予報を見ると早くなりそうな気配です。

写真:チシマキンレイカ(後方は烏帽子岳)7/21

タカネスミレ

北鎮岳分岐下の「タカネスミレ」が群落を形成しつつあります。但し、やはりこれも雨の影響なのか、写真のように立派なものも多くありますが、傷んだものも・・・。7月前半の大雨の影響は、今年の高山植物に大きな影響を残している黒岳近辺です・・・。尚、北鎮岳から中岳方面へ向かう途中でも群落を形成しており、見頃と言って良いでしょう。この「タカネスミレ」。意外とファンが多いお花です。

写真:タカネスミレ(後方の雪渓は分岐下のものです)7/21