時は流れて・・・

今年の5月に「オオウバユリ」の葉を紹介しました。「花が咲いたらどんなに見事でしょう」と。開花期は7月に集中しますが、甘い香りを漂わせて見事に花を咲かせました。このユリの葉の枚数は、年を経て成長が進むとともに増えていきますが、その枚数が約5枚以上に達すると、翌年に開花します。ただ、毎年葉が一枚ずつ増えたとして、芽生えの1年と葉が5枚以上に達する期間を合わせると、少なくとも6年以上かかる計算です。その年の条件によっては、必ず葉が増えるとは考えづらいため、およそ開花まで10年ほどかかると言われています。そして、多くの種を残して一生を終えてしまうのです。(1回繁殖型多年草)国道39号線沿いにもありますので、是非ご覧いただきたいお花です。

写真:オオウバユリ 上川町 7/29

雲の平2

おはようございます。早朝7時で既に24℃・・・。本日は、暑くなりそうです。山に行かれる方は、熱中症に十分気をつけて下さい。水分補給と適度な休憩を。先日も、熱中症と疑われる登山者が発生しています。写真は雲の平。全体的には群落となっていた「チングルマ」「エゾツガザクラ」等が下降気味ですが、写真のように場所によってはまだまだ見ごたえのある風景となっています。

写真:雲の平 7/28

赤石川方面

前回情報時(7/21)より、雪解けとともに花数が増えてきました。「イワウメ」「ミネズオウ」「エゾコザクラ」「エゾツガザクラ」等々が咲いています。この周辺はまだ雪渓が残っていますので、お天気にもよりますが、時期的にはまだ楽しめそうです

写真:ミネズオウ(奥はエゾコザクラ・その上は雪渓) 7/28

雲の平

雲の平では写真の「チシマツガザクラ」が群落を形成し、見頃を迎えています。「チングルマ」もまだ場所によっては群落状態となっています。「綿毛」も相当数増えてきていますが、変わって「ミヤマアキノキリンソウ」「ヨツバシオガマ」「ハクサンボウフウ」「ミヤマリンドウ」等々が咲いてきています。ここ数日、気温が高い状態が続いています。本日は、山は下界よりも暑かったです。お花の状況もリアルタイムに変化すると思われます。

写真:チシマツガザクラ 雲の平 7/28

黒岳石室周辺

石室周辺では、見頃となっていた「チングルマ」に変わり、雪解け場所から「エゾツガザクラ」「ミヤマキンバイ」「エゾコザクラ」「コエゾツガザクラ」等々が咲いてきています。*チングルマもまだ頑張っていました**尚、北海岳方面へ向かわれる方につきましましては、「赤石川」は現在のところ問題なく渡れます。*また、北鎮岳方面へ向かわれる方は、「分岐下」の雪渓がいまだ約80Mほどあります。こちらはまだまだ注意が必要です。

写真:黒岳石室周辺 7/28