秋の花への移行期

今日は早朝から快晴でしたので、かなり汗をかくことを予想していましたが、意外にも山から吹く風はひんやりとした乾いた風で、秋のような感じがしました。赤岳登山は2週間ぶりでしたので道沿いの花も少しずつ替わってきており、ゆっくりとではありますが秋の花へと移行しているのが見てとれるようになっていました。8月の山では早朝の冷え込みも厳しくなり、道沿いでは霜柱も見られる時期でもありますので、登山者の装いもそろそろ夏から秋装備へと衣替えとなりそうです。【赤岳・開花情報】第1花園:ウサギギク○、チングルマ○、アオノツガザクラ○、ウコンウツギ↓第2花園:エゾコザクラ○、キバナシャクナゲ○、ヨツバシオガマ○第3雪渓:エゾコザクラ○、キバナシャクナゲ○、エゾヒメクワガタ○第4雪渓:アオノツガザクラ○、ミヤマリンドウ○、イワブクロ↓ 

写真:第3雪渓のエゾコザクラ 8/4

緑岳第2お花畑上部

 緑岳第1・2ともに「チングルマ」が見頃を迎えています。場所によっては群落となり、見ごたえのある風景です。が・・・。第1・2ともに、その花数が少ないです・・・。やはり、7月の天候不順の影響が出ているのでしょうか?

写真:緑岳第2花畑 8/3

北海沢周辺2

 「アオノツガザクラ」「エゾノツガザクラ」の群落です。まだ数日間はこの状態が保たれると思われますが、今後の天気予報を見ると気温が上昇する予報です。黒岳山頂周辺の「エゾツツジ」もまだまだ綺麗に咲いていますが、群落の状態は一週間持ちませんでした・・・。お早目の山行を・・・。

写真:北海沢周辺 8/3

北海沢周辺

この近辺では、残花もありますが「北海沢」周辺が見頃です。「アオノツガザクラ」「エゾノツガザクラ」「ミヤマキンバイ」「エゾコザクラ」などが群落を形成しています。こちらも早めの山行が良さそうです。尚、黒岳石室から「赤石川」を経由し、この近辺までの区間、道が荒れてきています。雪渓はなく、一箇所のみ登山道が「ぬかるんで」いるところがありますが、植物帯の上に多数の踏み跡があります。既に登山道と化している場所もありますが、見た目で明らかに分かりますので、植物帯は歩かないように御願いします。

写真:北海沢周辺 8/3

赤石川周辺

赤石川周辺の「エゾコザクラ」が見頃を迎えています。規模は小さいですが、川の流れにマッチしてとても綺麗です。周辺には「チングルマ」「エゾツガザクラ」「イワウメ」「ミネズオウ」などが咲いており、まだまだお楽しみいただけます。(特に、バイケイソウの群落が見事です)但し、前回(7/28)時よりは天候が良いことも重なり、開花のスピードが速まる分、見頃の時期もそう長くないようです。お花目的の方は、お早目の山行をおすすめします。* 赤石川は通常通り「蛇カゴ」の上を渡れます。但し「浮石」が多くありますので、十分慎重に渡って下さい。*北鎮岳分岐下雪渓は未だ70mの厚い雪渓が残っています。特に、下りは要注意です。尚、分岐側からお鉢平展望台側に行かれる場合、濃霧時は大変に迷いやすくなります。こちらもまだまだ注意が必要です。(昨年は道に迷い、お鉢平の中に行こうとする登山者もいました)

写真:赤石川周辺のエゾコザクラ小群落 8/3