黒岳の雪の状況

2日の状況と比較すると、さらに雪解けが進んでいます。が・・・まだまだ雪が多いです。滑落や踏み抜きの危険や、本日のようにガスがかかると、この時期はたとえ黒岳でも迷いやすくなります。・七合目~標柱は約1m露出 登山道は全面雪・八合目~標柱は全て露出 登山道は全面雪・九合目~標柱は全て露出 登山道は2日と比較すると、雪のない登山道を歩く部分が増えてきました。但し、九合標柱から4m、3m、30m、70mと所々に雪渓が残っており、特に70m部分の頂上直下の雪渓は急斜面であることと、大変滑りやすくなっています。装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:黒岳七合目から八合目へ 6/7

黒岳の鳥たち

天候が不安定でしたが、黒岳に行ってまいりました。景色はほぼ濃霧状態でしたが、貴重な野鳥を見ることができました。この時期は、黒岳の野鳥達も活発な動きになっています。写真の「ギンザンマシコ」「ホシガラス」「ノゴマ」が盛んに飛び交っていました。

写真:ギンザンマシコ ホシガラス ノゴマ 6/7

繁殖・巣立ち確認

数少ない旅鳥「ジョウビタキ」の繁殖と巣立ちが確認できました。昨年も飛来し、その姿も確認されていましたが、何と今年は繁殖しました。4月後半に飛来し、5月下旬には雛に給餌をする姿も目撃されていました。6月に入って、専門家の方による繁殖確認もされましたが、本日早朝に巣立ちも確認されました。見ることすら容易ではない野鳥、繁殖までとは・・・。何とか無事に育ってほしいものです。

写真:左-雄 中央-巣立雛 右-雌 6/3

黒岳:お花の状況

雪解けが進んでいますので、お花に期待していましたが、残念ながらやはりやや早い状態でした。八合目周辺に「ショウジョウバカマ」、ポン黒周辺に「ミネズオウ」「ウラシマツツジ」「ガンコウラン」「コメバツガザクラ」などがようやく咲き始めといったところです。今週は気温が高く推移するようですので、「一気に開花」なんていうことにならなければよいのですが・・・。

写真:ショウジョウバカマ、ミネズオウ 6/2

黒岳の雪の状況

昨年と比較して、全体的には雪解けが進んでいますが、黒岳の斜面はほぼ全面雪が残っています。写真左が七合目の標柱で、約20cm出ている状況、真ん中は八合目の標柱、約50cm、右が九合目の標柱でベンチも含めて全て顔を出しています。但し、九合目の標柱の部分はほんの一部のみの雪解けです。この九合目付近と頂上直下の一部のみが露出しているだけで、あとは全て雪の中です。特に、九合目から上部はまだ厚い雪が残っており、滑落の危険が高いです。早朝はこの辺りは凍っていました。ストックは必需品であることと、スニーカー程度の靴では登頂はかなりの危険を伴います。また、濃霧時は迷いやすくなることも考慮され、装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:七・八・九合目 6/2