ヒサゴ沼 その3

残雪の状況化雲平周辺:登山道上にところどころ雪が残っており、視界不良時には要注意です。五色岳からトムラウシ山へ縦走する場合、雪渓上をそのままヒサゴ沼へ下降しないよう、地形図での確認が重要です。化雲岳~ヒサゴ沼:雪渓は例年より小さめです。視界不良時は避難小屋へ下る登山道が見つけにくく、雪渓上を直接沼へ降りてしまう可能性があります。ヒサゴ沼~ヒサゴのコル:こちらも例年より雪渓は小さいですが、傾斜がややきついので、早朝など雪が硬いときは軽アイゼンをつけるなどの対策が必要になります。また、沼の縁にも残雪がありますので、沼に滑落しないよう慎重にトラバースしましょう。

写真:ヒサゴ沼からヒサゴのコルへの登り 7/10

ヒサゴ沼 その2

ここしばらく雨が多かったためか、ヒサゴ沼キャンプ指定地は、ぬかるんでいる部分が多く、テントを張るのに適した場所を見つけるのに苦労しました。込み合う時期は、指定地を外れて植物帯にテントを張ったりしないようにしてください。

写真:ヒサゴ沼キャンプ指定地 7/10

ヒサゴ沼 その1

天人峡からヒサゴ沼を往復してきました。天人峡・滝見台付近から第一公園までの樹林帯に大きな倒木が4~5本あり、縦走用の大型ザックの場合、通過に苦労するかも知れません。第二公園付近は登山道の荒廃がとくに酷いうえ、大きくササがかぶっていたり、水たまりがあり、予想外に時間がかかります。このコースを登りに使う場合、ペース次第では一日でヒサゴ沼にたどり着けない可能性もありますので、登山を計画している方はご注意ください。なお、コース途中にキャンプ指定地はありません。

写真:天人峡・第二公園付近 7/10

赤石川方面へ

まだまだ雪の多い赤石川方面ですが、雪解け場から「チングルマ」や「エゾツガザクラ」が群落を形成しています。まだ一部ですが、これから徐々に増えて行くでしょう。赤石川に辿り着くまではまだ大きな雪渓がありますので、視界不良時は十分に注意されて下さい。

写真:チングルマ小群落 7/10

雲の平2

そろそろ「キバナシャクナゲ」は終花を迎えていると推測していましたが、まだまだ見頃が続いていました。場所によっては「枯れかけ」も目にしますが、強い雨が降った影響もさほど受けなかったようです。黒岳の北東斜面のお花と同様に、ここ雲の平のお花も今年は全般的に「花付き」が良さそうです。登山者の方とたびたびお話しをしますが、「今年のお花は良いですね」との声が多いです。何とか天候が良い方向に向かってくれることを願っていますが・・・。

写真:雲の平 7/10