北海平のお花畑

 表大雪山の中で、今最も良い花ポイントのひとつをあげるとすれば、必ず北海平コースが選ばれるのは間違いないでしょう。特に花の沢周辺のエゾノツガザクラとアオノツガザクラの群落は、広範囲に広がり見事なほどです。

写真:北海平 7/22

赤岳情報

 赤岳コース1番の難所といわれる第1花園の雪渓も看板前4mを残して、ほぼすべて消失しました。消失日は7月20日前後頃とみられ、雪解けあとからはチングルマ、エゾコザクラ、エゾノツガザクラなどが咲き始めています。コース全体では、コマクサ平のコマクサ、イワブクロ、そして第4雪渓のエゾノツガザクラ、アオノツガザクラ、チングルマなどが見頃となっています。開花状況登山口~第一花園:ウコンウツギ○・エゾコザクラ○・アオノツガザクラ○・エゾノツガザクラ○第二花園:エゾコザクラ○・エゾノツガザクラ○・アオノツガザクラ○第三雪渓:キバナシャクナゲ○・エゾコザクラ○・チングルマ○第四雪渓:エゾノツガザクラ○・アオノツガザクラ○・チングルマ○・ミヤマリンドウ○赤岳山頂:タカネツメクサ○・イワブクロ○・クモマユキノシタ○

写真:コマクサ平のコマクサ 7/22

緑岳稜線

 緑岳の稜線が華やかになってきました。濃いピンクのエゾツツジが見頃になってきたのに加えて、青系のチシマギキョウが咲きそろってきたためです。青紫の大ぶりの花に産毛のような白い毛があるのが特徴です。目立つ花なので今日も多くのカメラマンにレンズを向けられていました。写真を撮る方にお願いがあります。少し離れたところにある花の写真を撮るときは足下に注意してください。被写体にばかり気を取られ、足下の植物を踏みつぶしている場合があるからです。登山道を離れて植物帯に踏み込むことはしないでください。きれいな自然を後の世代に残すための心遣いです。残雪の状況第一花畑端部に約100m、第二花畑端部からエイコノ沢ガレ場にかけては7つに分断された20mから50mほどの残雪が断続的にあります。気温の低い朝方などは硬くなっていますので、転倒に注意してください。開花状況登山口周辺:ダイセツヒナオトギリ↓・ヨツバヒヨドリ(始)下部樹林帯:ミツバオウレン↓・ゴゼンタチバナ◯第一花畑雪田端:エゾコザクラ◯・アオノツガザクラ◯・チングルマ◯・コエゾツガザクラ◯・ミヤマリンドウ↑・ミヤマキンバイ(始)・キバナシャクナゲ(始)第二花畑:エゾコザクラ↑・ミヤマキンバイ↑・キバナシャクナゲ(始)ハイマツ帯:ゴゼンタチバナ↓・コガネギク↓岩塊斜面:イワブクロ↓・ヒメイワタデ↓・エゾノマルバシモツケ↓・シラネニンジン◯・ウスユキトウヒレン(始)緑岳山頂~板垣分岐:エゾツツジ◯・エゾタカネツメクサ◯・エゾハハコヨモギ◯・クモマユキノシタ◯・チシマギキョウ↑・シラネニンジン↑・エゾイワツメクサ・サマニヨモギ↑・イワブクロ↑・ヒメイワタデ↑・チシマキンレイカ↓・ムカゴトラノオ↑・コマクサ↓

写真:緑岳稜線 7/22

雲の平2

雲の平「チングルマ」の群落です。黒岳石室から約15分の場所で観賞できます。足を延ばしてみてはいかがでしょうか?*赤石川は本日現在問題なく渡れます*北鎮岳分岐下雪渓は未だ50m強の雪渓ですどちらもお天気に左右されることと、装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:雲の平(後方は北鎮岳) 7/16

雲の平

「キバナシャクナゲ」に変わって「エゾツガザクラ」「チングルマ」が群落を形成しています。間に挟まって「ミヤマキンバイ」「エゾコザクラ」「ミヤマリンドウ」なども開花しています。部分的ではありますが見頃といえるでしょう。まだまだ「蕾」もありますので、見頃は続くと思われますが、お早目の山行を・・・。尚、キバナシャクナゲもまだ残花がありますので、場所によっては見頃場もあります。

写真:雲の平 7/16