神様トンボ?

家の中でトンボが・・・。「神様トンボがいる」と大声が・・・。よく見てみると「オツネントンボ」でした。オツネンとは越年、トンボの多くは「ヤゴ」として越冬しますが、このトンボは未熟成虫のまま越冬する大変に生命力の強いしかも数が少ないトンボです。しかし、何故「神様」なのか?昔の人はそう呼んでいたとか・・・。一説によると、北海道には生息していませんが、ハグロ(羽黒~羽が真っ黒です))トンボという種が羽をゆっくりと拡げて、また閉じるときには一気に閉めてしまう様を「手を合わせてお祈りをしている」姿に似ていたとか・・・。子供の頃「神様トンボ」と聞いた記憶がうっすらと思い出されました。このトンボ、体長は30mm~40mm、春になって成熟すると写真の色から眼も体も綺麗なブルーに変わります。このままでは息絶えてしまうと思い、物置の材木の中に放してあげました。

写真:オツネントンボ 11/15

霜が降りました

今朝のセンター前の温度計は-7℃、今秋の最低気温を更新しました。そんな朝、上川町やここ層雲峡一帯で霜が降りました。久しぶりに快晴ということもあり、散策に出かけましたが、手が「かじかんで」シャッターを押す手もぶれぶれになってしまいました。*霜~物の表面が冷やされることで、空気中の水蒸気が固まって針状の氷の結晶として伸びる現象です。風が弱く、晴れの日で気温が5℃以下まで下がった朝に降りることがあります。

写真:霜が付着したヤマモミジの葉とクマ笹 11/11

バクダンきのこ

バクダンきのこ・・・。昔、そう呼びませんでしたか?林の中を散策中に見つけましたが、子供の頃はこれを見つけるとよく「踏んづけて」いました。そうです、中から黄色っぽい煙が出てきてこれがおもしろくて・・・。正式名称は「ホコリタケ」。ほとんど全世界にあるようですが、国内でも公園や山など普通に見られます・・・が、最近はあまり見ることが少なくなってきた気がします。煙が出るなど何ともおもしろい「きのこ」ですが、なんと若い(白い)ものは、食用できるようです。「辛しあえ」「酢の物」「バター焼き」等々。しかし、あくまでも若いものだけのようです。少しでも変色したものは異臭が激しく、食用は無理です。(写真のホコリタケは残念ながら無理です)でも、あまり食べる気にはなりませんね。また、このきのこ薬用としても用いられているようです。ちなみに、喉の痛みや咳などに薬効があるようです。

写真:霜がかかったホコリタケ 11/11

樹氷

久しぶりに晴れ間が見えた層雲峡です。峡谷の上部では「樹氷」が見られました。温泉街から大函付近まで、約10kmの広範囲にわたった樹氷でした。

写真:峡谷上部の樹氷 11/10

コウライテンナンショウ(果実

林の中で「コウライテンナンショウ」の果実を見つけました。鮮やかな赤のため、薄暗い林内でもはっきりとわかります。コウライテンナンショウ(高麗天南星)は、サトイモ科で茎の高さが約50cmになる多年草で、ときには大群落を作って生育します。最大の特徴は「茎」。まだら模様で「蛇のウロコ」に似ています。果実は写真の通り、トウモロコシのような形状で、種子の散布は鳥類に摂食されるか、その場に倒れることによって行われます。あまりにも「重そう」なので、鳥達に手伝ってもらわなくても確実に倒れて散布できそうです。

写真:コウライテンナンショウ果実 上川公園 11/6