ポン黒岳から

キバナシャクナゲがあと少しで開花状況にありました。また、黒岳頂上直下からポン黒岳に至るまでは「ウラシマツツジ」が満開に近い状態です。この「ウラシマツツジ」、春は花冠が壷型のかわいらしいお花、そして夏の新緑葉、また、大雪山で一番早く色が付く深紅の紅葉葉、年に3回も楽しめる植物です。登山者の皆さんも、このお花を一度見てみたいと言う方が意外と多い人気のお花なのです。しかし、このお花を見に行くには時期的に残雪の上を滑落と戦いながらの登頂・・・、さすがに見たことがある方は少ないようです。

写真:ウラシマツツジ キバナシャクナゲ蕾 後方はお鉢平方面 6/8

高山植物第一号

黒岳頂上直下の「ショウジョウバカマ」、頂上からポン黒岳方面に「コメバツガザクラ」と「ミネズオウ」が咲いてきました。また、頂上には「キバナシャクナゲ」が一輪のみ・・・でしたが、ポン黒岳に向うにつれて「ウラシマツツジ」が良い感じとなってきています。黒岳東斜面はまだ多くの残雪がありますが、ようやく恒例の「ショウジョウバカマ」が咲いてくれました。

写真:上段・ショウジョウバカマ 中段・コメバツガザクラ 下段・ミネズオウ 6/8

深緑の層雲峡峡谷

徐々に新緑の層雲峡峡谷が深い緑へと移り変わってきています。5月下旬から6/1にかけて気温が上昇し、一気に新緑となった層雲峡、しかしその後、本日に至るまで結局20℃を超える日がなく、朝晩はまだ「肌寒い」状態で推移してしまいました。これでは山の残雪もそう融けてはいないだろうとの予測です・・・。予報では向こう一週間は25℃を超え30℃近くまで気温が上がる予報がでました。いよいよ融雪もスピードアップのようです。

写真:緑がだんだん濃くなってきた層雲峡峡谷 6/6

お知らせ

先日、銀泉台、高原温泉の道路開通日をお知らせしましたが、道々愛山渓上川線は雪崩の恐れがあり開通未定となっておりましたが、6月3日より開通しておりますのでご周知お願いします。また、黒岳石室は6/15オープン予定とアップしましたが、白雲岳避難小屋も6/15オープン予定となりました。写真は仔ギツネ。先日「元気のない仔ギツネ3匹」の記事をアップしましたが、とうとう1匹だけになっていました・・・。育児放棄?と思われましたが、一日の内に一度だけ「授乳」のために巣に戻っているようですが、10分程度でまた巣から離れているようです。どうやら「初産」なのでしょうか・・・?育児方法がわからないということもありそうです。

写真:生き残った1匹の仔ギツネ 6/5

黒岳七合目~九合目

想像以上の残雪でした。昨年は七・八・九合目の標柱が3ヶ所ともにある程度露出していましたが、本日現在九合目の標柱が約50cm出ているのみでした。雪は、頂上に至るまで「全面雪」です・・・。登山道が出ている場所はありません。本日は暑くなる予報が出ていましたので、それを避けるため早朝からの登頂でしたが、雪面がかなり「硬く」、つぼ足(長靴)で登りましたが、スノーシューか軽アイゼンが必要なくらいでした。(早朝の一時間程度の時間ですが・・・)九合目付近から頂上の急斜面については、気温も上がってきたこともあり、雪は「腐り」気味・・・というか、踏み抜き程度ではおさまらない「腰まで」埋まってしまう場所もありました。天候に相当左右されますが、黒岳東斜面につきましては、上下山ともに十分な装備と注意が必要です。まだまだ「冬山」の様相ですが、気温の上昇とともに状況もリアルタイムに変わります。あくまでも本日現在での状況ですのでご留意下さい。

写真:黒岳七合目~八合目・九合目周辺 6/1