黒岳七合目~九合目

確実に融けてはきていますが・・・。でも、まだまだ残雪の多い黒岳東斜面です。七合目から九合目上部までは、全面雪の中です。前回の情報時から、八合目の標柱が約70cm露出しました。前回は8日、わずか一週間足らずで相当の融雪が進んでいるようです。九合目からは、断続的に登山道が露出していますが、全般的には雪の中という表現があたっているかもしれません。頂上直下の融雪も進んでいますが、至るまではまだまだ気の抜けない斜面です。尚、そろそろ九合目から上部は「スノーシュー」での登頂は難しくなってきています。(場所によっては有効ですが・・・)つぼ足での登頂は可能ですが、天候状況をよく判断され、十分な装備(アイゼン・ストック・スパッツ等)で上下山して下さい。

写真:七合目~九合目 6/13

高山植物開花情報

まだまだ残雪が多いですが、高山植物も雪融け部から色々と咲き出してきています。新たに開花したものは、九合目付近:「エゾイワハタザオ」「エゾコザクラ」、頂上付近~ポン黒:「メアカンキンバイ」「イワウメ」「ミヤマキンバイ」などです。

写真:エゾコザクラ 黒岳九合目付近 6/13

黒岳東斜面の最大の難所

頂上直下の急斜面です。これは上から見ると、中々の恐怖感があります。滑落すると止まりません・・・。くれぐれも慎重に上下山して下さい。雪が腐っている部分もありますので、そろそろ全斜面「踏み抜き」にも注意が必要です。尚、この急斜面が過ぎると頂上までは登山道が露出しています。前回は二曲がり目まででしたが、三曲がり目まで消雪しています。

写真:黒岳頂上直下 6/13

黒岳頂上

黒岳頂上からです。範囲は狭いですが、「キバナシャクナゲ」が見頃を迎えています。下段の写真は、頂上からのパノラマ写真です。まだ残雪が多いですが、北鎮岳の白鳥の雪渓もようやく形をなしてきました。確実に夏山に近づいているようです。

写真:キバナシャクナゲとニセイカウシュッペ山/頂上からお鉢平方面のパノラマ 6/13

ポン黒岳から

ポン黒岳からの様子です。頂上付近からポン黒に至るまで、写真の「ミネズオウ」が拡がりを見せています。「イワウメ」も開花してきましたので、あと数日で賑やかになってくると思われます。石室も建物は露出しています。営業は間もなく、15日からです。いよいよ山のシーズンが始まります。が・・・雪が多い年です。

写真:ミネズオウ群落(後方はお鉢平方面)/石室周辺(後方は北鎮岳と凌雲岳) 6/13