高原沼コース状況

先日の高原沼巡りから、ちょうど1週間が経ち若干の雪解けはありますが、いまだにコースのほとんどが全面雪となっています。今日は朝から霧雨と濃霧で沼コースの視界は困難を極めましたが、それでも所々で見られるミズバショウやチシマザクラの花々を見ると、ここにも春は確実に来ているのだなと感じる事ができました。高原沼コース状況:ヒグマ情報センターは、6月22日から巡視員が常駐しますが、コース上の整備等はこれからですので、沼コースに入る際は必ず巡視員の指示に従い散策してください。ヤンベ橋は20日の時点では架橋されていませんでした。架橋工事は21日以降となりますので、沼散策の際は、上川町役場や層雲峡ビジターセンターで事前に情報を確認してください。

写真:木道沿いのミズバショウ群生地 6/20

ゴジュウカラの給餌~巣立ち part1

久しぶりに「大雪山麓」からの情報です。写真はお馴染みの「ゴジュウカラ」。タイミングよく「巣立ち」の光景に立ち会えました。一日に何度も何度も餌を運び、子育ても中々大変な様子です。雛たちも今日はいつも以上に巣穴から顔や体半分を出していましたので、巣立ちが近いようです。親鳥も盛んに鳴き声を出し、雛も巣穴から出る頻度も徐々に多くなっていきました。そろそろ巣立ちのようです。

写真:ゴジュウカラの巣立ち 6/19

ゴジュウカラの給餌~巣立ち part2

雛は巣穴から顔を覗かせ巣立ちが間もなくといった感じですが、やはり怯えているようです。親鳥が餌で釣って、巣立ちをさせようとしていますが、雛は一向に巣立つ気配がありません。親鳥はしびれを切らし、雛の元に行き巣立ちを促していますが、ようやく巣穴から体を出しました。が、ここからが長い・・・。よほど怖いのか、親鳥から離れようとしません。飛び立つ姿勢はとるのですが・・・。親鳥も盛んに鳴き声をあげています。さながら「ケンカ」をしているような「けたたましい」鳴き声です。

写真:ゴジュウカラの巣立ち 6/19

ゴジュウカラの給餌~巣立ち part3

ようやく親鳥に促されて飛び立ちました。巣立です!が・・・「ヨチヨチ飛び」で、何と数メートル飛んだところで道路に落ちてしまいました。親鳥が盛んに鳴いて、木々のあるほうに誘導しようとしています。ところが、飛び出すどころか歩き出してしまいました。しばらくすると、親鳥が雛の元にやってきて飛ぶように誘導しているようです。そして、何とか飛び立ち、木に止まることができました。一部始終を見ることができましたが、どこの世界も親は大変なものです・・・。最後の雛には苦労させられたようですが、全部で4羽が無事に巣立ち、親鳥も一安心です。さて、雛たちは無事に育っていってくれるでしょうか。

写真:ゴジュウカラの巣立ち 6/19

濃霧

この写真は一体何の写真?絵で見てもわからないほどの「濃霧」の写真です。下山時にガスがかかってしまい、視界は足元のみ。これほどの残雪でしかもガス・・・。いくら「慣れている」とはいえ、さすがに緊張します。鳴り物もしっかりと鳴らしながらの下山。そうです、こういう状況の時に大型の動物に遭遇する危険があるのです。くれぐれも鳴り物はお忘れなく。万が一の場合に備えて、地図・コンパスも必須です。「黒岳ぐらいなら」と思われがちですが、何と下山時リフトの降り場を約10m通り過ぎてしまいました。何年も登っている山なのに・・・。やはり、油断は禁物です!装備を万全に安全な山行をお願いします。

写真:ガスで視界不良の七合目周辺 6/17