黒岳石室周辺

黒岳石室周辺では「チングルマ」「エゾノツガザクラ」「エゾコザクラ」などがようやく「ちらほら」と出てきました。また、「キバナシャクナゲ」も雪融け部からその拡がりを見せています。蕾もまだまだありますので、当面このお花もまだ楽しめそうです。

写真:黒岳石室周辺 7/12

エゾツツジが見頃です

黒岳頂上周辺では写真の「エゾツツジ」が満開となっています。周辺は「ピンク色」に染まり、今が見頃です。間に挟まるように「チシマキンレイカ」や「イワブクロ」なども見頃となっています。本日は、天気予報では晴・・・。勿論、晴れ間もありましたが、時折風が強く吹いたりガスがかかったりと・・・。この時期の早朝や夕方近辺は、防寒対策も必要です。

写真:黒岳頂上周辺 7/12

黒岳九合目周辺

九合目に近づくにつれ、花数も随分と増えてきました。写真の「ウコンウツギ」もその拡がりが徐々に広範囲になってきています。「チシマノキンバイソウ」や「ハクサンチドリ」「トカチフウロ」、「ミヤマキンポウゲ」や「カラマツソウ」、段々と賑やかになってきています。

写真:九合目周辺のウコンウツギ 後方はニセイカウシュッペ山 7/12

黒岳七合目~八合目

前回情報は7/5。雪渓も随分と少なくなっているだろうと予想していましたが・・・。勿論、減っていってはいますが、まだまだたくさんの雪渓がありました。登り始めから4m、七合標柱を超えていくと30m、8m、2m、八合標柱を超えていくと5m、10mと断続的に雪渓上を歩くことになっていました。(数値は概算です)踏み後がついていますので、滑落の心配はありませんが(油断は禁物です)、雪渓の終始は踏み抜きに要注意です。また、気温の上昇とともに、下る時点では登山道が「川」のような所も出ています。装備を万全に慎重に上下山して下さい。

写真:黒岳七合目周辺 7/12

緑岳登山道は道迷いの可能性あり

緑岳登山道の第一花畑~エイコの沢ガレ場までの間はまだまだ大量の残雪におおわれており、道迷いにじゅうぶん注意が必要です。とくに第一花畑上部のクラック(雪の亀裂)は迂回しようとすると、薮に阻まれてしまうため、クラックの中の渡りやすい場所を乗り越えていかないと、ルートから外れてしまいます。第二花畑上部からエイコの沢の間も、枝先に付けられたマーカーの間隔が広く、見落としやすいため、視界不良時は要注意です。先日もルートを外している登山者に声をかけました。再三指摘しているように、ルートを熟知している方との同行を強くお勧めします。

写真:緑岳第一花畑上部 7/10