赤岳コースの雪渓

赤岳コースの雪渓は全体的に雪解けが進んでおり、特に第1花園周辺では随分と登山道が見えるようになってきました。第1花園は看板手前から約40m、25m、8m、30mの登山道が出てきましたが、雪解けした所はまだ半分にも満たない状態で大半は雪渓歩きです。しかし、管理側の雪切りのおかげで急斜面の雪渓歩きは安定しており、雪道の苦手な初心者でも何とか歩ける状態となってきました。第4雪渓上部の急斜面は、ほぼ雪解けしたので大きな問題はなくなりましたが、第2花園、第3雪渓はいまだ全面雪なので下山や濃霧時は注意が必要です。

写真:第1花園上部~中間部の雪渓(上)・第3雪渓下部の雪渓(下)

北鎮岳分岐下雪渓(全景)

まだまだ「難所」の分岐下です。何度も繰り返しになりますが、気象条件によっては雪面が凍りつきます。装備を万全に慎重に歩行されて下さい。本日は、雨の降る予報ではありませんでしたが、山はほぼ濃霧状態。下る時点では「ポツポツ」と雨が・・・。最近のお天気は非常に「不安定」です。「どしゃ降り」の雨に雷という日も少なくありませんので、天気予報にも十分に留意されて下さい。

写真:北鎮岳分岐下雪渓 7/16

雲の平

部分的ですが「エゾノツガザクラ」や「キバナシャクナゲ」が見頃のところも出てきました。まだまだわずかな範囲ですが、山頂のエゾツツジ同様、今年のお花は色付きがとても良いです。

写真:雲の平 7/16

赤石川の状況

まだ雪渓の上を歩くことが可能です。しかし、上部から雪も落ちてきており、通常渡渉する部分まで、あとわずかとなってきました。雪が落ちると「難所」となってしまいますが、今のところは水量も落ち着いていますので、近日中に落ちることはなさそうですが、このルートを歩行される方は事前に情報収集に心掛けてください。また、赤石川に至るまでは「登山道」が露出してきました。近づくにつれ、やや平坦な部所に約30mの雪渓が残っています。ベンガラをまいてルート確保してありますが、視界不良時は十分留意されて下さい。

写真:赤石川 7/16

黒岳石室周辺

石室周辺では「キバナシャクナゲ」や写真の「エゾノツガザクラ」「チングルマ」が少しずつですが群落を形成しています。昨年の同時期では、既に「キバナシャクナゲ」は下降となっていましたが、ここでもお花は遅れているようです。お天気次第で一斉に開花?ということもないわけではないですが、本日の黒岳の天気は濃霧。時折晴れ間が見え隠れしていましたが、早朝はやや「肌寒い」くらいでした。そのような影響もあってか、お花も今のところ徐々に開花といった感じです。

写真:石室周辺 7/16