黒岳七合目~八合目

温泉街から遠目に見る黒岳は、雪の部分も減りかなりの融雪が進んでいるように見えましたが、実際に歩いてみると、まだ相当量の残雪でした。断続的に登山道は露出し、登山道上の雪渓を歩く所が随分と増えてはきたものの、八合目上部までは、まだ全面雪と言っても過言ではない様相です。九合目を過ぎ、頂上直下に二ヶ所あった急斜面の雪渓も、九合目を過ぎて約5m程度とほぼ消雪間近の雪渓のみでした。融雪とともに、踏み抜きや登山道が「ツルツル」のところも出てきています。特に、下りは慎重に下りて下さい。

写真:七合目・八合目 7/5

三笠新道は閉鎖されました

高原温泉沼巡りコースの空沼から高根ヶ原へ抜ける三笠新道は、周辺でヒグマの採餌活動が頻繁に確認されたため、4日以降閉鎖されました。利用を予定されている方は、ルートの変更をご検討ください。

写真:高原温泉沼コース上部より三笠新道方面を望む 6/13

花の見頃

赤岳~小泉平では、チョウノスケソウ、イワウメ、エゾオヤマノエンドウなどは少し終わりかけになってきましたが、入れ替わるようにタカネスミレ、キバナシオガマ、チングルマなどが咲いてきました。こちらのコースは今週末までが見頃と思われます。

写真:小泉平のタカネスミレ 7/3

白雲岳で滑落事故

本日午前中に白雲岳で滑落事故が起き、千葉県の女性が亡くなりました。山頂直下の急な雪渓を下山中に足を滑らせたようです。今シーズンの大雪山は例年に比べて残雪が多く、すべてのコースに雪原や雪渓が大きく残っています。場所によってはクラックやシュルンドもあります。また、雪面の状況はその日の気温や天候によって、柔らかかったり、硬かったりと、変化します。その時々の状況に合わせて、雪面の状態を把握し、アイゼンやピッケル・ロープ、場合によっては撤退の判断も必要です。夏山登山だからと安心せず、情報収集や装備をしっかり準備するなど、万全な態勢で山に臨んでください。

写真:白雲岳 7/3

コマクサ平のコマクサ

コマクサ平では、昨年よりも10日ほど早くコマクサが満開となりました。イワウメ、ミヤマキンバイなどは咲き終わりましたがエゾツツジ、キバナシオガマ、イワブクロなどは咲き始めているので、天候さえ良ければ今週末から来週にかけて見頃を迎えそうです。

写真:コマクサ平のコマクサ 7/3