一年間ありがとうございました

ちょっと早いですが・・・。
今年も一年ありがとうございました。

今年も大勢の方にご利用いただき、またセンター講座へのご参加、ホームページの閲覧等々たくさんの皆様に感謝をしなければいけません。

来期につきましても、さらに皆様方に親しんでいただける施設を目指し、職員一同努力して参ります。

また、皆様方の自然体験のお手伝いが少しでもできるよう、重ねて努力していきたいと思っております。

本日は早朝から吹雪模様・・・。
週間天気予報でも雪マークばかり・・・。

ようやく、ここ層雲峡でも積雪深が平年並みとなりましたが、来期こそ穏やかな天候を望みたいものです。

来年も皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。また笑顔でお会いしましょう!

良いお年をお迎えください。

*年末年始につきましては、本来ならば31~5日までなのですが、冬期間は月曜日が休館日となっておりますので、本年は12/30~01/06までと長期の休みとなっています。ご利用をお考えの皆様にとっては、大変にご迷惑をお掛け致しますが、何卒ご了承下さいませ。

写真:吹雪模様でかすんだ層雲峡峡谷 12/29

黒岳が三重に?

本日午後二時ごろに、珍しい気象現象を観測しました。

山の影が上空の「雲」や「もや」に映って、山の上に重なるようにして影が浮かんで見えることがありますが、この日は、黒岳の背後に太陽が沈み、その上の薄い雲に黒岳の影が映ったと思われます。

出来はじめから消えていくまでの間、全て見ていましたが、最初は笠雲のような形、次いで三重のように影が映って間もなく、綺麗な二重の影が見えました。

約30分間の出来事でしたが、徐々に形が崩れ、雲が流れると共に消えていきました。

見られる場所と天気が非常に限られる珍しい現象です。

写真:三重の影黒岳(上)・二重の影黒岳 12/27

流星・銀河の滝

層雲峡の観光名所、流星・銀河の滝。
流星の滝はまだ水が流れていましたが、銀河の滝は既に凍っていました。

現在、この滝は隣り合っていますが、銀河は流星の形成以前より存在していました。

流星の形成は、北海岳東側山腹の御蔵沢周辺の噴火が大きな要因となっています。約1~2万年前に始まり、噴出した溶岩は銀河の隣にかつて存在していた別の谷を埋め尽くし、その後、溶岩の両端には新しい谷ができ、雨や雪解け水は沢となって谷に流れ込み、長い年月をかけて溶岩を侵食しながら、現在の流星の滝になったと考えられています。

双方の滝の源流は、銀河が赤岳から約4kのところの雌滝の沢と滝の沢、流星が白雲岳から約9kのところの烏帽子岳の沢と雄滝の沢とされています。

滝の落差は、銀河が120mで流星が90m、流れている滝も勇壮ですが、凍った滝も中々神秘的です。

写真:流星(左)の滝 銀河(右)の滝 12/26

窓霜

今朝の層雲峡はセンター前で最低気温-14℃と、今冬一番の冷え込みです。現在も-10℃あります・・・。

このような冷え込んだ朝は、窓に写真のような結晶が出来上がります。

ガラス内外の温度差が大きいほどできやすくなりますが、霜結晶などど呼びますが正式には「窓霜」。

写真の一部は、羽毛状の模様になっていますので、「霜羊歯~しもしだ」とも呼びます。

シダの葉に似ているところからついていますが、建物の中から窓を見て、この模様が出来上がっている場合は、「今日は相当寒いな・・・」となるわけです。

写真:窓霜 12/22

逃げるエゾシカ

石狩川沿いにオスジカがいました。
が、こちらの姿を見ると一目散に逃げて行ってしまいました。

元々野生動物なので、人間の姿を見ると逃げますが、エゾシカの場合は太古から狩猟の対象になっていますので当然と言えば当然なのですが・・・。

また、人間以外の天敵と言えば「雪」です。
あの「か細い」足では、深雪を歩くことは大変に困難なのです。

冬期間のエゾシカの死亡率は大変に高く、冬のエサ不足と低温と言われていますが、その年が大雪であった場合はさらに高くなります・・・。

写真:雄鹿 12/20