赤岳コースの雪渓状況

赤岳コース中、最も注意が必要な雪渓は、第1花園上部~見晴し台間の約65mの急斜面雪渓が危険個所となっております。上り下りする前に雪質の状態を確認してから通行するようにして下さい。

~雪渓情報~
第1花園:標柱看板前、中間部、見晴し台下の3カ所で登山道が出ているが、雪解け水が流れ込み中間部周辺はドロンコ状態。
第2花園:全面雪だがピンクテープの目印あり。
第3雪渓:全面雪で登り際の傾斜きつい。
第4雪渓:下部の雪渓約130mが残っている。

写真:第1花園上部の雪渓 7/7

緑岳第二花畑はまだ雪原

第二花畑下部も徐々に融雪が進んでいますが、エイコの沢ガレ場にかけては、第二花畑上部の登山道が50mほど露出している以外はまだ長大な雪原になっています。エイコの沢ガレ場付近の雪面は斜度がきついので、滑落すると止まりません。じゅうぶんご注意を。

写真:緑岳第二花畑 7/5

稜線のイワウメは下り坂

緑岳稜線のイワウメ群落は、開花の盛りを過ぎ、落日の様相を呈しております。エゾツツジなどの華やかな花が咲きはじめるまでは、端境期的な印象になります。花を楽しみたい方は、小泉平まで足を伸ばした方が良さそうです。ただし時間に余裕を持った行動を心掛けてください。稜線上は風が吹くと肌寒く感じられますので、防寒対策もしっかりと!

開花状況
緑岳岩塊斜面~山頂:ハイマツ・コケモモ◯ ヒメイワタデ・エゾイワツメクサ・エゾノマルバシモツケ・イワブクロ・チシマキンレイカ↑ メアカンキンバイ・ミヤマキンバイ・イワウメ↓
山頂~板垣分岐:イワヒゲ・イワウメ・ミヤマキンバイ・エゾオヤマノエンドウ・タカネスミレ・ホソバウルップソウ↓ エゾタカネツメクサ↑ エゾツツジ蕾

写真:緑岳山頂付近 7/5

小泉平は花盛り

小泉平ではチョウノスケソウが開花のピークを迎えています。ホソバウルップソウは枯れたものも目につきますが、タカネスミレ・ミヤマキンバイ・キバナシオガマなどの黄色系の花や、エゾオヤマノエンドウの紫も混じって、風衝地の花畑は賑やかな装いになってきています。
開花状況(小泉平):チョウノスケソウ・タカネスミレ・ミヤマキンバイ◯ キバナシオガマ・エゾタカネツメクサ↑ エゾオヤマノエンドウ・ホソバウルップソウ・イワウメ↓ チシマキンレイカ・ヒメイワタデ始 レブンサイコ蕾

写真:小泉平 7/5

緑岳第一花畑は雪解けがすすむ

緑岳第一花畑はここ一週間でかなり雪解けがすすみました。第二花畑とを結ぶ回廊部の下に150mほど雪の斜面が残っていますが、そこ以外は木道は露出して、歩きやすくなりました。第二花畑との回廊部は、登山道に水が流れ、スノーブリッジ状になっているので、あと数日は踏み抜きに注意が必要です。

写真:緑岳第一花畑 7/5