赤岳コースの開花状況

赤岳コースの開花状況は、山頂周辺でチシマギキョウが開花してきましたが、タカネツメクサ、エゾツツジなどは全体的に萎れてきました。
 
第4雪渓や第3雪渓ではエゾコザクラ、ミヤマリンドウ、イワヒゲなどが局所的に咲いている程度で、登山道以外の場所でも開花している花はあまり見られませんでした。コマクサ平のコマクサ、チシマツガザクラは最盛期を完全に過ぎていましたが、遠目からはまだきれいに見えていました。

全体的には山頂周辺やコマクサ平の高山植物は、かなりまばらとなっており、第3雪渓や第1花園では雪解け間もない事もあり、今週末から来週にかけて開花してくる高山植物はまだ少ないかもしれません。

写真:赤岳第2花園のエゾコザクラ 7/24

美ヶ原方面

雪どけ場から、チングルマ・エゾツガザクラ・エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・ミネズオウ・イワウメ等が開花してきています。

赤石川方面はまだ残雪が多くありますが(歩行部には若干の残雪ですが、やや凍りついています)、雪とお花で中々幻想的な風景となっています。

尚、赤石川は本日現在渡渉可能です。前日の降雨時等は増水の可能性もありますので、装備は万全にお願いします。

また、北鎮岳分岐下には未だ約25mの雪渓が残っています。昨年と比較して随分と少ないものになっていますが、上下山ともに十分注意されて下さい。

写真:美ヶ原 7/24

雲ノ平周辺

チングルマやエゾツガザクラが終花を迎え、全体的には綿毛で占められています。(部分的には群落が残っています)

変わって、小さく中々目立たないお花ですが「チシマツガザクラ」が見頃を迎えています。

とても可愛らしく可憐なお花です。
登山をされる方にも人気のある植物です。

写真:雲ノ平周辺 7/24

黒岳石室周辺

石室周辺では、規模こそ小さいものの、雪どけ場からチングルマ・エゾツガザクラなどが小群落を形成しています。

まだ奥の方には「蕾」もありますので、少しの期間は楽しめそうですが、気温が高く推移しており、終花の時期も早まりそうな様相です。

写真:石室周辺 7/24

チシマノキンバイソウが見頃です

黒岳七合目から頂上に至るまで、チシマノキンバイソウが範囲を拡げ見頃を迎えています。

七合目周辺もそろそろお花が咲きだし、北東斜面全体が花に覆われています。

また、九合目周辺ではオニシモツケ・ヤマブキショウマ・マルバシモツケ等々の群落も出始め、上りの辛さを忘れさせてくれています。

写真:八合目周辺のチシマノキンバイソウ・九合目周辺のオニシモツケ等 7/24