白雲岳避難小屋周辺

白雲岳避難小屋建替え工事について

事前に告知されていたように白雲岳避難小屋の建替え工事が始まっています。

7月3日・4日に工事用資材と重機・プレハブ小屋が荷揚げされ、7月7日現在旧避難小屋の解体工事が進んでいます。

 写真①のようにテント場の大半がプレハブ小屋で占められ、張れるテントの数は10張程度となっています。
仮説の避難小屋(プレハブ小屋)もありますが、収容人数に限りがあります。

 テント場と避難小屋のキャパシティーを考えると、
白雲小屋およびテント場の利用を前提とした週末の登山計画を立てるのは止めた方がいいでしょう。

とくに縦走を計画している方はご注意ください。

 解体工事は写真②のように複数の重機を使って行われています。
下界の工事現場のように警備員を配備して行っているわけではありませんので、
小屋に近づいたり、重機の旋回範囲内に入るような行動は危険ですので、避けていただくようお願いします。

 小屋のトイレは使用可能となっていますが、トイレの近くで重機を使った作業も行われています。
作業状況によっては使用できないこともありますので、携帯トイレを使用し、小屋のトイレの使用はできるだけ避けることをおすすめします。


写真 ①白雲岳避難小屋キャンプ指定地 ②白雲岳避難小屋南西側 7/4

お知らせ

お知らせ

〇老朽化に伴う白雲岳避難小屋建て替え工事(再掲)
 
・工事期間は2020年6月下旬(開始日程は未定)~2020年10月上旬(終了日程は未定)
(気象要因等々により工事が完成しない場合は2021年度も工事実施の可能性があります)
・今期は小屋は使用できません。テント場のみです。
(必ずテントを持参して下さい) (仮設避難小屋がありますが、あくまでも緊急避難時のみの利用です)
・テント場の使用は可能ですが、制限があります。
 土日休日、その前日は使用できません。
・トイレは使用できますが、携帯トイレの持参をお勧めします。

前回、上記内容で掲載しましたが、テント場の使用数がかなり制限されるようです。
幕営できる数は10張程度とのことです。
登山計画を十分に、ゆとりを持って安全な山行をお願いします。

取り急ぎお知らせいたします。

写真:エゾユキウサギ 7/3雲ノ平周辺にて

黒岳北東斜面

黒岳残雪情報及び開花情報

 5月初旬の黒岳七合目の積雪量が約400㎝、昨年同日で330㎝と
昨年対比では随分と多い量となっていました。が、6月中旬北海道では異常な暑さとなり
平地では30℃を超える場所もありました。この気温が山岳地帯にも影響があり
黒岳に関しては一気に雪どけが進んだものと思われます。
(現在のところ昨年並みに推移しています)

 但し、登り始めから8合目周辺までは断続的に雪が残っています。(以降、頂上直下に約2mの雪渓のみ)
滑落するほどの状況ではありませんが、下りは転倒等に十分な注意が必要です。

 お花は九合目周辺から花数や種類も増えつつありますが、特に「ウコンウツギ」が
部分的に開花しており数日の内には満開になりそうな様相です。

 また、写真の通り「雲ノ平周辺」では「キバナシャクナゲ」が見頃を迎えています。
チングルマも部分的に小群落となってきています。

*赤石川は雪が落ち川が見えており「蛇カゴ」も露出しています。
*北鎮岳分岐下雪渓は相変わらず急斜面に雪が付いています。

装備を万全に安全な山行をお願い致します。

写真:黒岳七合目周辺 雲ノ平周辺 7/3

赤岳コースの開花状況

赤岳・小泉岳開花情報

 赤岳から小泉岳・小泉平にかけて徐々に開花が進んできました。
チョウノスケソウやホソバウルップソウも開花し始めました。

コマクサ平のコマクサはまだ蕾が多いです。開花状況は以下のとおりです。

コマクサ平:キバナシャクナゲ↓ コマクサ・メアカンキンバイ・ヒメイソツツジ↑ コケモモ・イソツツジ始
第三雪渓下:ジンヨウキスミレ・キバナシャクナゲ↑
第三雪渓:エゾコザクラ◎ キバナシャクナゲ○ ジムカデ↑
第四雪渓:キバナシャクナゲ・ジムカデ・エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・チングルマ・イワウメ↑
赤岳:ミネズオウ・コメバツガザクラ・メアカンキンバイ↓ イワウメ○ キバナシャクナゲ・ホソバウルップソウ↑ タカネスミレ・チョウノスケソウ始
小泉岳:コメバツガザクラ・ミネズオウ・ウラシマツツジ↓ キバナシャクナゲ・イワウメ〇 エゾノツガザクラ・ミヤマキンバイ↑ ホソバウルップソウ始
小泉平:エゾオヤマノエンドウ・チシマアマナ・ミネズオウ↓
イワウメ・ミヤマキンバイ○ ホソバウルップソウ・チョウノスケソウ↑

写真 ①赤岳山頂付近 ②チョウノスケソウ(小泉平) 7/1

赤岳コースの雪渓

赤岳残雪情報

本日から赤岳登山バスが運行を開始しました。

赤岳登山道の融雪状況は、一部で早いものの、ほぼ例年並みという印象です。

 第一花園は最初の雪渓を渡ると、看板のところまで登山道が露出していますが、
あとは見晴台直下までほぼ雪の上です。マーカーもあり、雪切もしてありますが、
急斜面のトラバースになりますので、じゅうぶん気を付けてください。

 第二花園は全面雪が残っています。
奥の平は中間部で三分の一程度登山道が露出していますが、大半は雪に覆われています。
第二花園・奥の平とも、マーキングがしてありますので、ショートカットをせずにルート上を歩いてください。

第三雪渓は例年に比べて雪解けが早く、最下部で雪渓を横断した後は上まで登山道上を歩きます。

第四雪渓は、下部の三分の一くらいがまだ雪をかぶっていますが、上部は登山道が出ています。

第四雪渓上部から赤岳山頂まではすべて登山道が露出しています。

写真 ①赤岳第一花園 ②赤岳第三雪渓 7/1