センターだよりが発刊されました

センターだより第98号が発刊されました

 今回の表紙は「仔ギツネ」。
巣から離れ、親子で戯れていました。

 その他、エゾシカのお尻・コサメビタキの巣隠し・
ツツドリ赤色型・キバナシャクナゲの群落等々を載せています。

是非ご覧下さいませ。

写真:センターだより表紙 7/22

沼ノ原

沼ノ原登山道情報

 2016年の豪雨で流された、クチャンベツ登山口へむかう層雲峡本流林道が先月27日から一般開放されています。
以前のようにゲートに鍵はなく、鎖を外して入るようになっています。
かなり大規模な修復工事が施され、水害被害の甚大さを物語っています(写真①)。

 登山口の駐車場にはトイレがあり、入林者名簿を記入して入るようになっています。
歩き始めるとすぐに、写真②のように道が分岐しているように見えます。
右手にテープがあり、こちらがルートのように思えますが、左手の山肌を登って行くトレイルが今現在のルートです。
 
 実は、現行ルートができる以前は、山肌を登らずに沢伝いにルート(右手のテープがあるほうのトレイル)が付けられていました。
国土地理院の地形図や、ウェブの地理院地図にもこちらのルートが載っています。
しかし度重なる橋の流失で、登山道が不通になるため、ニシキ沢右岸の山肌に巻き道が付けられ、
2016年の時点ではこちらが正規のルートとされていました。

 ところが現在、地形図に載っている本来のルートを復旧すべく工事が行われており、近日中に復旧しそうです。
つまり工事終了後は、①山肌を巻いてニシキ沢を渡るルートと、
②クチャンベツ川を右岸から左岸へ渡りさらに右岸へ渡り返すルートの2コースが利用可能になります。
(今日現在では①ルートしか使えませんでした)

 沼ノ原までの登山道の状態は、ササ刈りがされており、2016年以前とさほど変わらないようでした。
大沼の野営指定地は沼の水が少なく、テントを張るスペースがじゅうぶん確保できます。
もちろん大雨が降った後などはこの限りではありませんので、ご注意ください。

写真 ①層雲峡本流林道 ②沼ノ原登山口付近 7/21

黒岳石室周辺

 雪どけ場から「キバナシャクナゲ」「チングルマ」「エゾツガザクラ」等々が
開花し小群落を作っています。

 前回情報時同様、赤石川方面も雪どけ場から同様種のお花が開花し始め
その範囲を拡げていっています。

*本日の赤石川は水量少なく流れも穏やかで問題なく渡渉できます。
*雲ノ平周辺のお花は、遠目には群落を作っていますが、そろそろチングルマ等は綿毛の
 状態となってきました。
*北鎮岳分岐下の雪渓は、登山道上は消雪しました。が、周辺は雪どけ間近のため
 ぬかるんでいますので、歩行には十分注意されて下さい。

写真:黒岳石室周辺のエゾツガザクラ等 7/20

黒岳頂上直下

「エゾツツジ」が見頃です。

 黒岳頂上直下の「エゾツツジ」が前回情報時よりも範囲を拡げ
見頃の状態となってきました。

 周辺では「イワブクロ」「タカネオミナエシ」「コマクサ」等々も見頃を
迎えてきています。

 ここ数年は6月に雪が降るなど、お花にとってはあまり良い条件ではありませんでしたが、
今年に限っては、6月の高温の影響で雪どけが早まり、お花の開花にも良い影響が出たようです。

 特に、7月前半の「キバナシャクナゲ」や現在の「エゾツツジ」に限っては
数年ぶりに良い状態となったようです。

写真:黒岳頂上直下のエゾツツジ 7/20

黒岳北東斜面

黒岳開花情報

前回情報時記載しましたが、雪渓は全て消雪しています。

 黒岳八合目周辺からお花も開花し始め、九合目周辺から頂上直下にかけては
花数や種類も増え、花の黒岳の様相です。

 特に、九合目周辺から「ウコンウツギ」が満開を迎えています。
萎れかけもやや見受けられますが、良い状態です。

 詳細は後日発行の「山情報」に記載しますが「チシマノキンバイソウ」「ミヤマキンポウゲ」
「ダイセツトリカブト」「トカチフウロ」等々が登山道上を賑わせてきました。

写真:頂上直下のウコンウツギ 7/20