エゾユキウサギ

エゾユキウサギ

 エゾユキウサギが換毛期を迎えました。
まだまだ白化状態ですが、これから徐々に夏毛に変わるでしょう。

 個体差があるようで、周辺のウサギは随分と換毛が進んだ
個体も見受けられました。

 ようやくカメラに収まりましたが、
このウサギ時速80km以上で疾走しますが、日本の哺乳類では最速なんです。

 先日は「暴風警報」が発令されたり、季節外れの猛吹雪状態や大雨、
気温の上下も含めこの時期特有の気象ですが、それにしても厳しい月となっています。

写真:エゾユキウサギ 4/16

エゾモモンガ

エゾモモンガ

 基本夜行性ですが、早朝日の出後に出巣し排泄を済ませ
また巣穴に戻り眠りにつきます。

 そろそろ大型の動物も出始める時期になりましたので、
夜間のモモンガ探しは難しい時期となってきました。

 まだ眠いのか、眼を半分閉じながらの排泄でしたが、
暖かい日射しを受けなんとも気持ちが良さそうでした。

 春が近付いてきていますが、早朝はまだまだ氷点下の気温・・・。
動物たちももう少し我慢の時期となりそうです。

写真:エゾモモンガ 4/12

キタキツネ

 早朝から吹雪模様の層雲峡、
気温も氷点下2℃と寒い朝です。

 写真は「キタキツネ」。
尾の毛が抜けているのがおわかりでしょうか?
このブログでも何度も紹介している内容です。

 「疥癬病」という病に侵されています。
「ヒゼンダニ」が原因の寄生虫病です。

 皮膚の中を喰い進みながら全身に回り、凄まじいかゆみで皮膚がボロボロになり
最終的には息絶えてしまう恐ろしい病気です。

残念ながら原因は人間なのです・・・。

 人間が野生動物に餌を与える行為が、
写真のような光景を生んでしまいます。

 このキツネはまだ初期症状・・・。
この後、顔や全身の毛が抜け落ち、眼も見えなくなり・・・。

 多くは菓子類のようですが、キツネにとってこの甘さは下剤となってしまい
結果、免疫力が低下し体の中は虫だらけとなってしまいます。

野生の動物には餌を与えないようお願い致します。
昨年から、このような光景を頻繁に目撃します・・・。

写真:疥癬病(かいせん病)にかかってしまったキタキツネ 4/7

バードウオッチング

 久しぶりに「イスカ」に出会いました。
渡来数に変動が大きく、まったく飛来しない年もあります。

 大きさはスズメより一回り大きく、オレンジのような赤のような
ドキッとするほど特徴のある色です。

 マツ類の種子や芽を採食しますが、食い違った「くちばし」は
松かさをこじ開けて中の種子を食べるために特殊化したものと言われています。

PS
先日、黒岳石室の夏季利用について投稿しましたが、白雲岳避難小屋につきましては、
例年通り7月頃からの有人管理となります。
小屋宿泊協力金1000円~2000円に改定・キャンプサイト利用協力金300円~500円に改定
定員54名~25名程度に変更(新型コロナウィルス感染症防止対策)

上記は4月1日時点です。詳細がわかり次第、再度お知らせいたします。

写真:イスカ雄 4/3

お知らせ

層雲峡VR 360

すっかり春めいてきました層雲峡からお知らせです。

層雲峡ビジターセンターでは4月1日から「層雲峡VR 360」の運用を開始します。

 まずはプレオープンとして、環境省が管轄するビジターセンターとしては全国初の試みとなる、
非接触型のモニターで、大雪山の360° 映像を疑似体験するシステムの一般公開が始まります。
(VRゴーグルを使用した疑似体験も追って運用開始の予定です)

 具体的には:
大雪山の魅力を7分50秒に凝縮した「Welcome to大雪山国立公園」
大雪山と層雲峡峡谷の上空を鳥になった気分で空中散歩する「VR スカイウォーク」
ガイドの解説を聞きながら大雪山の主要コースを巡る「VR表大雪バーチャルトレッキング」
夏山以外の層雲峡でのアクティビティーを紹介する「体感!層雲峡アクティビティー」
層雲峡峡谷がどのようにできたのかをわかりやすく説明する「層雲峡峡谷の成り立ち」
黒岳エリアを中心とした25地点を360° のパノラマで体感する「山頂パノラマ&絶景コレクション」
など、13のコンテンツをお楽しみいただけます。

 コロナ対策にじゅうぶん配慮した形で運用いたしますので、ご来館の際はぜひ体験してみてください。

写真:層雲峡ビジターセンター内レクチャールーム 4/1