黒岳残雪状況

黒岳残雪情報

 緊急事態宣言下につき、層雲峡ビジターセンターは閉館中(21日再開予定)ですが、
電話対応と情報収集は通常どおり行っております。

 また、黒岳ロープウェイも、コロナウィルス対策をしたうえで、
ロープウェイとリフトの夏季営業を行っております。

 さて、黒岳登山道に関する問い合わせが増えてきています。
北海道もようやく初夏を感じる時期になり、平野部では夏日を観測する日も増えてきました。

 層雲峡地区でも、標高650mの温泉街では新緑がまぶしい爽やかな日和ですが、
標高1300mのロープウェイ黒岳駅付近では、ようやくチシマザクラが咲き始めたばかりです。

 ところが山の上は別世界です。7合目のリフトを降りて、登山事務所を過ぎた瞬間から雪上歩行が始まります。
ごく部分的に登山道が露出している数か所を除いて、山頂直下まで雪の上を歩きます。

 感覚的には、スキーコースを登るような感じで、斜度は、8合目くらいまでがスキーの中級コース、
9合目の上は上級コースで、部分的にはジャンプ台くらいの斜度になります。

 本日は、気温もわりと高めだったので、登山靴+ピッケルという装備で登りましたが、
思った以上に雪面が硬く、アイゼンを持ってきた方がよかったと感じました。

 雪面がもうすこし硬かったら、登行を断念して引き返したと思います。
登る途中に、数メートル滑落したスキーヤーも目撃しました。

 登り以上に危険なのが下りです。
山頂からの下降中にバランスを崩して転倒・滑落し、救急車が出動する事故が、毎年のように起きるのもこの時期です。

 雪山経験のない登山者の黒岳登山は、いましばらく待った方がいいでしょう。

 黒岳石室は、緊急事態解除後のオープン予定です(現状では21日)。詳細は、りんゆう観光・黒岳ロープウェイにお問い合わせ下さい。

写真 黒岳9合目 黒岳石室 6/9

黒岳北東斜面

黒岳残雪状況

 *例年通り全面雪の状況です。

 七合目登山事務所経由後、黒岳山頂までは
全て雪の上を歩きます。

 気温の上昇で雪がやや「腐り気味」の部所もありましたが、
基本的には「硬く」装備の充実は欠かせません。

 毎年この時期は滑落事故等々があります。
特に、下りでの歩行は十分な注意が必要です。

*装備を万全に安全な山行をお願いします。
*雪に慣れていない方につきましては、現段階ではおすすめできない状況です。

写真:黒岳七合目~八合目 6/5

エゾシカ

エゾシカの仔が産まれたようです。

 出産時期は6月初旬から7月。
まだ高さのない草の中にいましたが、それでも全体は見えない程に
小さいです。きっと、生まれて間もない仔鹿でしょう。

 産まれた時点では体重約6kg、
半年も経過しないうちに約50kgまで成長します。

 これからは、親鹿とともに外敵と闘いながら
無事に大きくなってほしいですね。

PS
観察会中止のお知らせ
新型コロナウィルス感染症防止の観点から、6月13日に予定しておりました
観察会は中止とさせていただきます。
大変残念ですが、何卒ご了承下さいませ。

6月26日 白雲岳避難小屋オープン予定

写真:しか親子 6/3

雪どけが進んでいます

 日増しに雪どけが進んできました。
北海道の大河「石狩川」の水流もかなりの激しさです。

 さすがにこの後の降雪はないと思いますが、
気温の上昇とともに、さらに雪どけが加速してくるものと思われます。

 但し、現在のところ山岳地帯は多くの残雪があります。
登頂を計画されている方につきましては、十分な装備・経験が必要です。

*毎年この時期には滑落事故等が多発しています。

写真:大雪山連峰一部 6/2

オオルリ

 樹木の葉も日増しに茂ってきており、
そろそろ野鳥を見る機会も難しくなりそうですが・・・。

 写真は「オオルリ」。
ようやく慣れてきたのか、目線の高さまで降りてくるようになりました。

 しかし、実に美しい鳴き声。
「コマドリ」「ウグイス」とともに「日本三鳴鳥」と言われています。

写真:オオルリ 6/1