赤岳コースの雪渓

赤岳残雪情報

 17日に道道銀泉台線が開通し、赤岳方面もアクセス可能になりました。
去年・一昨年が小雪だっただけに今年は雪が多く感じますが、
2017年・2018年くらいの写真を見ると、本来のこの時期の積雪量のように見受けられます。

 旧車道から登山道に入る辺りから路上に残雪が現れ、
第一花園下の沢状地形から見晴台(1700m地点)にかけては、
一部が露出しているものの、登山道はほぼ全面雪におおわれています(写真1)。
急な雪面のトラバースになるので、滑落に注意が必要です。

 第一花園・第二花園・奥の平・第三雪渓(写真2)まではポールでマーキングされているので、
道迷いの心配はないと思いますが、第四雪渓は今日現在マーキングがないので、
右側のハイマツ帯にそって雪の斜面を登ってください。

雪解けの早い場所から、植物の開花が始まっています。

開花状況

登山口付近:ハクサンチドリ↑ イソツツジ〇
見晴台付近:エゾイチゲ↑
コマクサ平:コマクサ蕾・ヒメイソツツジ始 イワウメ・コケモモ・メアカンキンバイ↑
赤岳山頂~第四雪渓上部:コメバツガザクラ・ウラシマツツジ〇 イワウメ・ミネズオウ・キバナシャクナゲ↑ ミヤマキンバイ始

写真 赤岳第一花園 第三雪渓 6/25

黒岳北東斜面

黒岳残雪状況

 五合目展望台から見る山並みでは、随分と雪どけが進んで見えますが
いざ登山道へ出ると、まだまだ多くの残雪です。

 九合目周辺まではほぼ雪の中を歩きます。
七合目から八合目上部にかけては、急斜面に雪がついていますので
特に下山時に注意が必要です。

 九合目周辺から頂上までは、断続的に登山道が露出していたり
踏み抜きの箇所が出ていたり、枝が起きてきて歩きづらくなっています。

 特に、頂上直下は踏み跡は付いてはいますが、
油断をすると滑落の危険が大です。

 装備を万全に安全な山行をお願いします。
雪に不慣れな方につきましては、軽アイゼン・ポールがあると良いでしょう。

PS
黒岳ペアリフトは落雷の影響で運休しておりましたが
23日より再開しています。

写真:頂上直下 6/23

ルリビタキ

繁殖しました

 黒岳九合目で「ルリビタキ」の幼鳥を見ました。
どうやら繁殖したようです。

 五合目周辺から上部に生息していますが、
まだまだ青みが少なく2年目の換羽でもまだ青くなりません。

 瑠璃三鳥(オオルリ・コルリ)の一つですが、
繁殖期が長く9月の巣立ちの記録もあるようです。

 「ヒッ ヒッ」と高い声ですが、
きっと聞いたことがあるはずです。

写真:ルリビタキ 6/23

お知らせ

開館のお知らせ

北海道の「緊急事態宣言」を受けまして
5月18日から6月20日までの期間を臨時休館としていましたが

*緊急事態宣言解除に伴い、6月21日より通常開館致します。
*開館時間 午前8時から午後17時30分

皆様のご来館、心よりお待ち申し上げております。

2021.06.19

大雪高原沼

沼コース オープン

本日より大雪高原温泉ヒグマ情報センターおよび沼めぐり登山コースがオープンしました。

 昨日現在コース上にヒグマの痕跡は認められていませんが、鈴などの鳴り物や熊スプレーを携行するなど、
ちかくでヒグマが活動していることを念頭に置いて行動してください。

 登山道の大半はまだ雪に埋まっています。ルート上には要所要所にピンクテープやポールのマーキングがありますが、
大学沼から空沼の間には大雪原が広がっており、視界不良時に備えてGPSや地図アプリが必要です。

 コースを一周する場合は、写真のように沢の渡渉や傾斜のある雪面の下降をしなくてはなりません。
雪上歩行に自信のない方は、緑沼や高原沼までの往復にとどめておいた方がいいでしょう。

ヒグマの活動が認められた場合は、コースを一周できない場合があります。職員の指示に従って行動してください。

写真 大雪高原温泉沼巡り登山コース 6/18