雲ノ平ではまだチングルマの綿毛の群生がきれいです。その群生の先ではウラジロナナカマドがうっすら色づき始めていました。チングルマの葉の色づきも全体に広がってきています。まだ真っ赤に染まった葉は少なめですが、今週末から来週にかけての色づきに期待したいと思います。
写真:雲ノ平周辺 9/4
雲ノ平ではまだチングルマの綿毛の群生がきれいです。その群生の先ではウラジロナナカマドがうっすら色づき始めていました。チングルマの葉の色づきも全体に広がってきています。まだ真っ赤に染まった葉は少なめですが、今週末から来週にかけての色づきに期待したいと思います。
写真:雲ノ平周辺 9/4
黒岳の北東斜面はウコンウツギの葉が黄色く色づいてきたことにより、山全体が色抜けしてきました。九合目のマネキ岩周辺も色づきが増し、マネキ岩下部の沢筋もうっすら色づいてきています。
黒岳山頂からガレ場にかけてはウラシマツツジが赤く色づいています。深紅に染まっているものが主体になっていましたが、まだ緑色も残る薄い色づきのものも多いため、もう少し楽しめそうです。
今朝、層雲峡の温泉街は6:30で約9℃と、上着が必要だと思う寒さでしたが、朝7時の七合目の気温は13℃。山の方が気温が高いという逆転現象が起きており、今日は無風で晴天だったため、歩いていると汗だくになるほどでした。しかし、山の天気はいつ急変するかわかりません。晴天でも、雨具と防寒着は必ずお持ちください。
※本日9/4の気温・・・温泉街 6:35 (8.9℃) 、五合目 6:50 (13.5℃)
七合目 7:10 (13℃) 、14:00 (18℃) 黒岳石室 5:00 (8℃)
※8/27に黒岳七合目~山頂までの登山道でヒグマ3頭(親子グマ)の目撃情報がありました。クマ対策もお忘れなく。
写真:黒岳九合目周辺 9/4
朝晩と日中との温度差に秋を感じる時季になりましたが、山の紅葉はゆっくりと進行しています。以前は、山の紅葉は一日で標高差50メートル降る、と言われ、稜線からしだいに色づきが進み、山麓へ駆け下るものでしたが、今年の紅葉はようすがすこし違うようです。
白雲岳避難小屋がある標高2000m付近では、草紅葉といわれるウラシマツツジの葉がだいぶ色づいてきましたが、ウラジロナナカマドは色づき始めたばかりです。一方で標高1500mの第一花畑では「色づき始め」よりも少し色づきが進んでいる印象です。山全体を見渡すと、標高に関係なく、色づき始めているものと、まだ青々としているものがモザイク状に散在しています。ウラシマツツジやチングルマも同じような状況です。
白雲小屋の水場は、先日の雨の影響で、また流れが復活しましたが、いつまで保つかは今後の天気次第です。
紅葉状況
第一花畑:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め
第二花畑~エイコの沢ガレ場:ウラジロナナカマド・チングルマ 色づき始め
岩塊斜面:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく
南沢(タスキの紅葉):ウラジロナナカマド 色づき始め
稜線:ウラシマツツジ・ヒメイワタデ 色づく
白雲小屋周辺:ウラジロナナカマド色づき始め ウラシマツツジ色づく
写真 緑岳岩塊斜面より高根ケ原方面 板垣分岐付近 9月4日
九州・四国から本州にかけての広い範囲で台風10号による被害が広がっています。被害に遭われた方々には心よりお見舞いもうしあげます。
さて、ここ層雲峡でも八月末とは思えないような高温状態が続いています。山の紅葉も全体的には足踏み状態ですが、赤岳登山口の銀泉台~第一花園にかけてのウラジロナナカマドの葉色が「色づき始め」を迎えました。より標高の高い第二花園や第三雪渓では、まだ一部のウラジロナナカマドの葉色が変わり始めた程度なので、銀泉台付近が一足早く紅葉期に入った印象です。
台風の予想進路も日替わりで変わるような状況ですので、今後の気温変化も予想しがたく、色づきが順調に進むかどうかはわかりません。
写真:赤岳第一花園全景 第三雪渓全景 8月30日
雲ノ平周辺でもウラジロナナカマドの実が盛りだくさん!!ヒメクロマメノキやガンコウランの実も大豊作です。まだ、チングルマの綿毛の群生も楽しめます。葉も真っ赤になってきているものが増えてきていたので、これからの色づきに期待大です!
写真:雲ノ平周辺 8/25