ニセイカウシュッペ山

昨年度は行くことができなかったニセイカウシュッペ山。今年、8月10日に登山口に至る町道の通行止が解除されたのに伴い、ニセイカウシュッペ山までのルートが通行可能となりました。入林届を見ると、開通初日から登りに来た方がたくさん。山の日の今日も、駐車場がいっぱいになるほどたくさんの方がいらっしゃっていました。

国道273号線から登山口までの道は、工事を行った町道の部分は幅も広くなり、整地されているため、問題なく通行することができます。ただ、ゲートから奥の林道と作業道の道は水が流れてできた溝による段差が多数あったり、路肩が崩れて道幅が狭くなっている箇所もありました。通行の際は、スピードを落とし、十分注意してお通りください。

登山道は一昨年の状態とあまり変わっていませんでしたが、樹林帯を過ぎた後、ササやハイマツの中を分け入っていく箇所があります。今日は、登山道上でクマの糞を複数見ました。親子グマと思われるヒグマ2頭の目撃情報も聞きましたので、行かれる際はクマ対策もお忘れなく。

※現在、林道のゲートは鍵がかかっていませんが、開けて通った後に必ず閉めてください。

写真:ニセイカウシュッペ山と茅刈別第三支川 8/11

山頂手前から見た大槍越しの表大雪 8/11

山頂まであと2㎞付近の登山道 8/11

 

夏季観察会2

本日(8/10)、夏季観察会「水中散策」の2回目が行われました。

今日の層雲峡は突き抜ける青空と白い雲!そこに爽やかな風が吹き抜け、最高の日和となりました。

参加されたみなさんは大函の展望台付近やニセイチャロマップ川で水中散策を満喫。

今日は道中、「ミヤマウラボシ」という、おもしろい葉の形のシダ植物を発見したそうです。和名の「深山裏星」は深山に生える裏星という意味で、「裏星」は葉の裏の胞子のうの形を星に見立てたものだとか。この植物は北海道から本州、四国まで分布していますが、どの生息地においても生息・生育密度が低く、希少であるうえに、生息・生育地が極限されているそう。なかなかお目にかかれない「ミヤマウラボシ」もおすすめポイントです!

他には、柱状節理はもちろんのこと、エゾノキリンソウやエゾトリカブト、ハンゴンソウなどの花々も楽しむことができます。

今年度の夏季観察会はあと2回。明日、明後日(8/11、8/12)に実施予定です。

どちらもまだ人数に余裕がありますので、興味のある方はぜひご参加ください。

※詳細の問い合わせ・申し込みは、電話で当センター(℡:01658-9-4400)までお願いいたします。(参加申し込みは、前日までとなっています。)

写真:ニセイチャロマップ川、ミヤマウラボシ

 

 

 

雲ノ平

雲ノ平周辺ではチングルマの綿毛の群生とエゾノミヤマアザミが見頃です。太陽の光を浴びると輝きを増してとてもきれいなので、晴れている日はぜひ、雲ノ平まで足を延ばしてみてください。凌雲岳側や沢沿いではバイケイソウの群生も見事です。

写真:雲ノ平

 

黒岳北東斜面

今朝の層雲峡は晴天で、久しぶりにピカピカくっきりの黒岳を眺めることができました。青空はうれしいけれど、登っている時は背中にじりじりと日差しが照りつけ、汗が流れ落ちるほどで、あちこちから「暑い!暑すぎる!」という声が聞こえてきました。(ちなみに、今日の層雲峡温泉街の最高気温は30℃でした。)気温が高い時には、暑さ対策もお忘れなく。

8月に入りましたが、黒岳の登山道沿いはハイオトギリやミヤマアキノキリンソウなどの黄色い花が足下を彩り、華やかです。その周りにヤマハハコやウメバチソウ、ナガバキタアザミやチシマアザミ、ダイセツトリカブトなどが色とりどりに咲いています。黒岳はまだまだお花を楽しめそうです。

写真:黒岳九合目

お知らせ

ただいま、当センターのレクチャー室にて『環境省 アクティブ・レンジャー写真展 北の自然の舞台裏 2024』を開催しています。
アクティブ・レンジャーの皆さんが行っている国立公園や国指定鳥獣保護区などの現場の巡視、自然ふれあい活動など日頃の業務を通じて撮影した写真を見ることができます。

普段なかなか知ることができないアクティブ・レンジャーの皆さんが取り組んでいる業務や、北海道各地の自然がもつ素晴らしさを、この機会にぜひご覧ください。
(展示期間:~8月25日まで)

※アクティブ・レンジャーとは、国立公園や鳥獣保護区内等の自然を保全し活用していくためにレンジャー(自然保護官)を補佐し、パトロールや調査などを行うお仕事です。

写真:写真展の様子、アクティブ・レンジャー写真展ポスター 8/6