夏季観察会のお知らせ

層雲峡ビジターセンターでは8月3日、4日、10日、11日、12日に夏季観察会「清流ニセイチャロマップ川で水中散策」を実施します。

毎年実施している冬季観察会では、大函の奥にあるニセイチャロマップ川沿いをスノーシューで歩いて氷柱群を見に行くのですが、今回はそのニセイチャロマップ川に下りて、渓流歩きを楽しむプログラムです。深緑の中、いつもとは違った目線で層雲峡の夏を体感してみませんか?
※野外活動ができる服装でお越しください。 

※持ち物:行動食、水、レインウェア(上・下)

※必要な装備(ヘルメット・沢靴)はお貸しします。(靴のサイズは24㎝~27㎝です。)

詳細はビジターセンターへ電話でお問い合わせください。

 

日程などは以下のとおりです。

日程:8月3日(土)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、12日(月・祝)

集合場所:層雲峡ビジターセンター

集合時刻:午前10時

定員:7名

参加費:3000円(装備レンタル・保険料込)

問合せ・申込み:層雲峡ビジターセンター

 電話 01658-9-4400(9時〜17時30分)

 ※前日までに参加者ご本人が直接お申し込みください。電話のみの受付となります。

 

参加者注意事項

 参加対象:日本国内在住で、日本語での意思疎通が可能な、10歳以上の方。未成年者は保護者同伴。

 服装:野外活動ができる服装。雨具(レインウェア上・下)をお持ちください。

 感染症予防:体調不良の方の参加はご遠慮ください。

※予期せぬ天候悪化などにより、当日催行を中止する場合があります。予めご了承ください。

写真:2023年夏のニセイチャロマップ川

松浦岳(緑岳)から小泉岳

「ここ三十年で一番早い雪解け」は、緑岳登山道でも同様に進んでいます。第一花畑や第二花畑では、雪田植物と呼ばれるエゾコザクラやチングルマの開花が三週間ほど早い開花を迎えています。稜線では、早咲きのホソバウルップソウはすでに開花のピークを過ぎ、チョウノスケソウが見頃を迎えています。

 残雪状況および開花状況は以下のとおりです。

 

残雪状況

第一花畑周辺:端部に50m

第二花畑上部:15m,30m,15mと、分断された残雪あり

エイコの沢ガレ場付近:岩場下に100m

 

開花状況

第一花畑:キバナシャクナゲ・エゾツガザクラ・エゾコザクラ↓ チングルマ・アオノツガザクラ・ハクサンボウフウ・ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマ↑

第二花畑:キバナシャクナゲ↓ エゾコザクラ〇 チングルマ・アオノツガザクラ・ミヤマキンバイ・ミツバオウレン・コエゾツガザクラ↑

岩塊斜面下部:メアカンキンバイ↓ イソツツジ〇 エゾノマルバシモツケ・コケモモ↑

緑岳山頂付近:イワウメ・ミヤマキンバイ・メアカンキンバイ・エゾオヤマノエンドウ・ホソバウルップソウ↓ タカネスミレ↑

板垣分岐周辺:イワウメ・ホソバウルップソウ↓ チョウノスケソウ・ミヤマキンバイ・エゾタカネツメクサ・コマクサ少・エゾイワツメクサ↑ チシマキンレイカ始 ヒメイワタデ・レブンサイコ蕾

小泉平:チシマアマナ終 イワウメ・ホソバウルップソウ・エゾオヤマノエンドウ・エゾノハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ↓ チョウノスケソウ・ミヤマアズマギク〇 エゾタカネツメクサ・キバナシオガマ・タカネスミレ・↑ チシマキンレイカ始 レブンサイコ蕾

 

写真 小泉平 2024年7月4日

北海沢周辺(美ヶ原)

今、北海沢沿いの美ヶ原がとてもきれいです。エゾノツガザクラにコエゾツガザクラ、アオノツガザクラ、チングルマ、エゾコザクラにジムカデの群生と花々が咲き誇り、とても素晴らしいです。

(ジムカデは北海岳登り口付近の方に、斜面いっぱいに群生しています!)

あまり北海岳方面には行かないという方も、ぜひ北海沢まで足を延ばしてみてください。

※北海沢沿いの登山道上にある残雪箇所では踏み抜きに注意してください。

写真:北海沢周辺(美ヶ原) 7/3

赤石川方面

赤石川方面も色鮮やかな花が次々と開花しています。石室に近い方ではチングルマとエゾノツガザクラ・コエゾツガザクラが見頃を迎えており、その先に進むとミネズオウの大群生(とても小さい花なので気づきにくいですが、群生している箇所はピンクの絨毯のようになっています)。そして、エゾコザクラとキバナシャクナゲの群生も! 石室まで行かれた方は、ぜひ赤石川方面にも足を延ばしてみてください。

写真:赤石川方面 7/3

赤石川

今日の赤石川の水量は少し多めでしたが、蛇篭は露出しており、すべて石を伝って渡ることができました。しかし、北海岳側の対岸付近は出ている石以外の箇所の水深が深めのため、ご注意ください。

※雪解けが進んで北海岳側の対岸に続く登山道も半分以上露出し、残雪もかなり少なくなりましたが、踏み抜きに注意してください。

写真:赤石川(石室側からと北海岳側から) 7/3