北鎮岳分岐下雪渓

北鎮岳分岐下の雪渓は変わらず大きく残っています。

通られた方に聞くと、登山靴で大丈夫だったとのことでしたが、雪上歩行に慣れていない方(特に、下りで通られる方)は軽アイゼンなどの滑り止めとストックの携行をおすすめします。

写真:北鎮岳分岐下遠景 7/3

雲ノ平方面

今、雲ノ平ではキバナシャクナゲの群生が見頃です。チングルマも一気に咲き出しており、まとまって咲いているところも見られるようになってきました。少し奥に進むと小規模ながらチングルマとエゾノツガザクラやコエゾツガザクラの群生があり、きれいです。

写真:雲ノ平周辺 7/3

黒岳北東斜面

黒岳では七合目から山頂までの間でウコンウツギが次々と咲き始めています。先月末の寒さにやられたのか、咲いて間もないのに花が傷んでしまっているものが目立ちますが、まだまだ蕾がたくさんある状態なので、これからの開花に期待大です。

九合目ではチシマノキンバイソウの開花が増えてきました。ミヤマクロユリも前回より株が増え、今日はきれいに咲いているウズラバハクサンチドリも確認しました。

※黒岳の登山道上の雪は完全に消失しました。

【開花状況】

(七合目)ウコンウツギ・コガネイチゴ・アオノツガザクラ始・クロウスゴ(実)など

(八合目)カラマツソウ・チシマノキンバイソウ・ハクサンチドリ・エゾノハクサンイチゲ・ウズラバハクサンチドリ・エゾノイワハタザオ・ミヤマキンポウゲ・エゾイチゲ・コミヤマカタバミなど

(九合目)チシマノキンバイソウ・エゾノハクサンイチゲ・ミヤマクロユリ・ミヤマキンポウゲ・チシマヒョウタンボク始・ウラジロナナカマド・ジンヨウキスミレ・ウズラバハクサンチドリ・キバナノコマノツメ・カラマツソウ・ハクサンチドリ・トカチフウロ・エゾノイワハタザオなど

(山頂~ガレ場)メアカンキンバイ・コマクサ・エゾタカネスミレ・イワウメ・エゾノツガザクラ・キバナシャクナゲ・イワヒゲ・ヒメイソツツジ始・コケモモ始・ホソバイワベンケイ・コガネイチゴなど

(石室周辺)キバナシャクナゲ・チングルマ・ヨツバシオガマ始・エゾノツガザクラ・ジムカデなど

写真:ウコンウツギ、ウズラバハクサンチドリ(九合目) 7/3

赤岳・小泉岳周辺

 大雪山は本格的な登山シーズンに入りました。雪解けは一月ちかく、開花は二週間以上早い印象です。赤岳登山コースの雪解けおよび開花状況は概ね以下のとおりです。

 

残雪状況

第一花園下:沢筋 10m

第二花園:下部の平坦面は木道が露出しているが、斜面は全面雪

奥ノ平:下部 5m 上部トラバース 20m

第三雪渓:最下部沢筋 10m

第四雪渓:下部 5m×2箇所

 

開花状況

第二花園下:エゾコザクラ・チングルマ↑

第三雪渓下:キバナシャクナゲ↓ ジンヨウキスミレ・ウラジロナナカマド〇

第三雪渓中間部:エゾコザクラ・ジムカデ・チングルマ↑

第四雪渓上部:チングルマ↑

赤岳山頂周辺:イワウメ・ミネズオウ・エゾオヤマノエンドウ↓ ミヤマキンバイ・メアカンキンバイ〇 チョウノスケソウ・ホソバウルップソウ・タカネスミレ↑ エゾタカネツメクサ始

小泉平:チシマアマナ・イワウメ・ミネズオウ・エゾオヤマノエンドウ↓ チョウノスケソウ・ホソバウルップソウ・タカネスミレ↑ キバナシオガマ始

 

写真 コマクサ平 小泉平 2024年6月29日

赤石川

今日(6/27)の赤石川は水量も少なめで蛇篭も露出しており、北海岳側の深いところもほとんど石を伝って渡ることができました。(1ヶ所、川の中に足を入れたところがありましたが、足の甲が濡れるくらいの水深でした。)

北海岳側の対岸は雪がぐっと減りましたが、斜面に多くの雪が残っています。

石室から赤石川方面に進むとキバナシャクナゲやエゾノツガザクラがきれいに咲いており、チングルマも咲き始めていますが、赤石川周辺の登山道沿いのお花は、まだこれからです。

写真:赤石川 6/27