北鎮岳分岐下はまだ全面雪ですが、ルート上にはマーカーが引かれ、林野庁のGSSの方が雪切りをして階段状にしてくれているため、これまでとは比べものにならないほど登りやすい状態になっています。(雪面の状態も、今日はシャーベット状で柔らかでした。)
ただ、雪上を歩くのに慣れていなくて不安な場合は軽アイゼンなどの滑り止めとストックの携行をおすすめします。
写真:北鎮岳分岐下雪渓 6/27
北鎮岳分岐下はまだ全面雪ですが、ルート上にはマーカーが引かれ、林野庁のGSSの方が雪切りをして階段状にしてくれているため、これまでとは比べものにならないほど登りやすい状態になっています。(雪面の状態も、今日はシャーベット状で柔らかでした。)
ただ、雪上を歩くのに慣れていなくて不安な場合は軽アイゼンなどの滑り止めとストックの携行をおすすめします。
写真:北鎮岳分岐下雪渓 6/27
黒岳の登山道は、もう雪の心配をしなくても大丈夫です。登山道脇に雪の残る箇所は七合目登山口から九合目標柱までで大小あわせて4ヶ所ありますが、どれも登山道は半分以上出ている状態のため、登山靴で安心して登ることができます。(残っている雪も、あと数日で消えてしまうと思われます。)
登山道沿いでは、お花が次々と咲き出しています。今日はミヤマクロユリを発見! ウコンウツギにチシマノキンバイソウ、ウラジロナナカマドも咲き始めました。これから山の斜面がクリーム色や橙色、白色で染まるのが楽しみです。
【開花状況】
(七合目~九合目)ウコンウツギ始・サンカヨウ・ミツバオウレン・ヒメタケシマラン・クロウスゴ(実)・エゾイチゲ・ショウジョウバカマ・ミヤマキンポウゲ・エゾノイワハタザオ・ハクサンチドリ・カラマツソウ・ジンヨウキスミレ・キバナノコマノツメ・エゾノハクサンイチゲ・ミヤマヤナギ・ミヤマクロユリ・チシマノキンバイソウ始・トカチフウロ始・ウラジロナナカマド始など
(山頂~ポン黒)メアカンキンバイ・イワヒゲ・ホソバイワベンケイ始・エゾタカネスミレ・コマクサ・イワウメ・エゾノツガザクラなど
(石室周辺)キバナシャクナゲ・ミネズオウ・ミヤマキンバイ・エゾコザクラ・チングルマ・エゾノツガザクラ
(雲ノ平)キバナシャクナゲ・エゾコザクラ・エゾノツガザクラ・ミネズオウ・イワヒゲ・イワウメ・コメバツガザクラ・ヒメタケシマラン・チングルマ始など
【気温】黒岳五合目 6:15 ・・・10℃、七合目登山口 13:50・・・ 14.8℃
※九合目登山道上にクマの糞がありました。(6/25に確認されたもの)
写真:九合目下の残雪、ミヤマクロユリ(九合目) 6/27
愛山渓温泉から沼ノ平へむかう登山道も雪はほとんどなく、半月沼上部に僅かばかり残っているだけになっています。沼ノ平湿原の開花状況は以下のとおりです。
半月沼付近:ワタスゲ穂 ショウジョウバカマ・ミツバオウレン↓ コツマトリソウ・エゾコザクラ↑
六ノ沼周辺:ワタスゲ穂 ショウジョウバカマ・ミツバオウレン・チングルマ↓
写真 半月沼 六ノ沼 2024年6月27日
赤岳コースは雪解けにともなって開花も進んできています。開花状況は以下のとおりです。
見晴台:イソツツジ〇 ウコンウツギ始
第一花園下部沢筋周辺:コミヤマカタバミ・ミツバオウレン・ウラジロナナカマド↑
コマクサ平:ミヤマキンバイ・メアカンキンバイ・コマクサ↑ ヒメイソツツジ始
第三雪渓下 :ジンヨウキスミレ↑ キバナシャクナゲ・ウラジロナナカマド始
第三雪渓中間部:エゾコザクラ・キバナシャクナゲ〇 ジムカデ↑ チングルマ始
第四雪渓上:キバナシャクナゲ〇
赤岳山頂下:ミネズオウ↓ イワウメ〇 キバナシャクナゲ・ジムカデ・ミヤマキンバイ・メアカンキンバイ↑
赤岳~小泉分岐:コメバツガザクラ・ウラシマツツジ・ミネズオウ・エゾオヤマノエンドウ↓ イワウメ・チシマアマナ少〇 ホソバウルップソウ・ミヤマキンバイ・メアカンキンバイキバナシャクナゲ・エゾツガザクラ↑
小泉平:ミネズオウ・チシマアマナ↓ イワウメ〇 エゾオヤマノエンドウ・ミヤマキンバイ・エゾノハクサンイチゲ↑ ホソバウルップソウ始 チョウノスケソウ蕾
小泉平~板垣分岐:チシマアマナ↓ イワウメ・エゾオヤマノエンドウ・ミヤマキンバイ↑ ホソバウルップソウ・チョウノスケソウ始
ホソバウルップソウは今週中にも、チョウノスケソウは来週あたりに見頃を迎えるかもしれません。コマクサ平ではすでにコマクサの開花が始まっています。
写真 コマクサ平 板垣分岐 2024/06/23
赤岳登山道の残雪は日を追って少なくなっています。登山道上の残雪の状況は以下のとおりです。
第一花園下沢筋:15m
第一花園:看板(ベンチ)奥30m 展望台下15m(滑落跡あり)。
第二花園:全面
奥の平:下部10m、上部30mほどで中間部は夏道が出ている。
第三雪渓:最下部1/4程度で、中間部から上は登山道が露出。
第四雪渓:下部1/5程度。中間部から上部は夏道。
全体的に滑落の心配は少ないですが、踏み抜きに注意して下さい。
写真 第一展望台下の滑落跡 第三雪渓下 2024/06/23