雲ノ平周辺ではチングルマの花が終わり、綿毛になっているものも多くなっていましたが、まだところどころきれいなところがありました。
少しずつチシマツガザクラが咲き始めていたので、来週にはチシマツガザクラの群生が見られるのではないかと楽しみです。
写真:雲ノ平周辺 7/16
雲ノ平周辺ではチングルマの花が終わり、綿毛になっているものも多くなっていましたが、まだところどころきれいなところがありました。
少しずつチシマツガザクラが咲き始めていたので、来週にはチシマツガザクラの群生が見られるのではないかと楽しみです。
写真:雲ノ平周辺 7/16
黒岳石室周辺では、ガレ場に近い方の雪解けが遅かったところでエゾノツガザクラやコエゾツガザクラの群生が見られます。その場所ではまだチングルマも咲いていますが、少し石室に近づくと、綿毛のチングルマも楽しめます。
登山道から少し離れたところにあるミヤマキンバイの群生もきれいです。
写真:黒岳石室周辺(ガレ場付近) 7/16
銀泉台から赤岳方面へむかう登山道の雪解けは急速に進み、第二花園中間部に30メートルほどを残して、登山道上の雪は無くなりました。
植物の開花も十日ほど早く、第三雪渓周辺では、エゾコザクラ・チングルマ・ツガザクラ類などの雪田植物群落が見頃になってきました。また、赤岳山頂から小泉平にかけての風衝地では、早咲きのホソバウルップソウが開花のピークを過ぎ、チョウノスケソウも花数が少なくなってきましたが、タカネスミレ・キバナシオガマ・チシマキンレイカなどの黄色系の花が勢いを増してきています。開花状況は以下のとおりです。
登山口~第一花園下:
ミヤマキンポウゲ・ウコンウツギ・モミジカラマツ↑ カラマツソウ・ウメバチソウ始 エゾノレイジンソウ蕾
第一花園:
ウコンウツギ・ウラジロナナカマド〇 ミヤマキンポウゲ・アオノツガザクラ・チングルマ・ミヤマキンバイ・マルバシモツケヨツバシオガマ・ハクサンボウフウ↑
第二花園:
チングルマ↓ エゾコザクラ〇 アオノツガザクラ・ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマ↑
奥ノ平:
キバナシャクナゲ↓ アオノツガザクラ・エゾコザクラ・チングルマ・ジムカデ・ヨツバシオガマ・エゾヒメクワガタ↑
コマクサ平:
エゾイソツツジ・チシマキンレイカ・キバナシオガマ↓ コマクサ〇 コケモモ・シラネニンジン・マルバシモツケ・イワブクロ・チシマツガザクラ・ミヤマリンドウ↑ エゾツツジ始
第三雪渓:
ミヤマキンバイ↓ チングルマ・エゾコザクラ〇 エゾツガザクラ・アオノツガザクラ・コエゾツガザクラ・ニシキツガザクラ・エゾヒメクワガタ↑ ヨツバシオガマ始 ウメバチソウ蕾
第四雪渓下:
キバナシャクナゲ・エゾノハクサンイチゲ↓ ウラジロナナカマド・エゾコザクラ〇 エゾツガザクラ・アオノツガザクラ・ミヤマキンバイ・チングルマ↑
第四雪渓上:
コエゾツガザクラ↓ チングルマ〇 エゾコザクラ・ミヤマキンバイ・アオノツガザクラ・エゾヒメクワガタ・ウコンウツギ↑
赤岳山頂付近:
エゾオヤマノエンドウ・ホソバウルップソウ終 イワウメ・ミヤマキンバイ・メアカンキンバイ・チングルマ・チョウノスケソウ・イワヒゲ↓ タカネスミレ・キバナシオガマ〇 エゾタカネツメクサ・チシマキンレイカ・エゾノマルバシモツケ↑ エゾツツジ蕾
赤岳山頂~小泉分岐:
イワウメ終 エゾツガザクラ・ミヤマキンバイ・イワヒゲ・ホソバウルップソウ↓ チングルマ・エゾヒメクワガタ・キバナシオガマ〇 エゾタカネツメクサ・ミヤマクロスゲ・ヨツバシオガマ↑ クモマユキノシタ始
小泉平:
エゾオヤマノエンドウ・イワウメ終 ホソバウルップソウ・チョウノスケソウ・ミヤマキンバイ↓ タカネスミレ・キバナシオガマ・ミヤマアズマギク〇 コマクサ・チシマキンレイカ・エゾタカネツメクサ・リシリリンドウ↑ クモマユキノシタ・レブンサイコ始
写真 赤岳第二花園 小泉平 2024年7月11日
7月10日、白雲岳避難小屋付近で単独のヒグマが出没が確認されました。これまでも数回の目撃はありましたが、今回はテント場脇や登山道付近で停滞し、人がいても逃げない個体で、付近には人を恐れないヒグマが2頭以上出没している状況です。
板垣新道や高根ヶ原方面の登山道も含め、この周辺を歩く計画をされている方はヒグマと近距離で遭遇する可能性が高いため、鈴やヒグマ撃退スプレーを携帯し、対応できる心構えをもって入山してください。
※詳しくは、白雲岳避難小屋HPをご覧ください。
黒岳石室から赤石川に向かう登山道沿いでもお花がきれいに咲いています。エゾコザクラやミヤマキンバイなどに囲まれながら足を進めると、バイケイソウとコエゾツガザクラが段になって群生している箇所があり、見ごたえがあります。
その先の赤石川に向かう登山道の右側では、ミネズオウが群生しています。赤みの強いものから薄いピンクまで数種類の色のミネズオウを楽しむことができ、おすすめです。
写真:赤石川方面の花々(コエゾツガザクラとバイケイソウ、ミネズオウとイワウメ) 7/10