コウライテンナンショウ


 子供の頃は、親しみを込めて‘蛇の花’と呼んでいました。
 ヌゥ~っと鎌首を持ち上げたようなその姿は、林床の薄暗さも手伝ってかなり怪しいカンジ。いったいどこが花なのかよくわからないところや、頭の縦縞と偽茎の斑模様なんかも、好奇心をくすぐる存在だったわけです。
 そして自分にとってこの植物が再び脚光を浴びるようになったのは、栄養状態によって性転換を成し遂げるという衝撃的な事実を知ってから。そう、球根が太ると雌株に、やせると雄株になってしまうのです。
 センターの裏にも、こそっとコウライテンナンショウが育っています。まだまだ小さな雄株です。転換する日が楽しみです。

 写真:コウライテンナンショウ 6/13

虫干し日

 


 久しぶりの青空。こんなスカッとした黒岳は久しぶりです。カビが生える前に濡れた登山靴も虫干しです。

 【7合目積雪】60cm


 写真:黒岳(5合目展望台より)
           6/10

山のスケジュール


 桜前線が黒岳にも到達し、5合目高松台ではチシマザクラが開花しています。カッコウも層雲峡を飛び越して行ってしまったのか、温泉街ではまだ鳴き声を聞いていないのに、山の上ではカッコウカッコウと気持ちよく囀っているようです。
 今年の山のスケジュールのご案内です。

【山】 黒岳安全祈願祭/6月27日(土)
【林道】高原温泉線/開通
    銀泉台線/6月19日(金)午前11時~
【山小屋】白雲岳避難小屋/6月20日(土)より有人管理
     黒岳石室/6月27日(土)より有人管理

 写真:ショウジョウバカマ(黒岳9合目)

黒岳


 「今年は雪どうなの?」「花は例年より早いかなあ?」シーズンを前に、皆様からの問い合わせも増えて参りました。異常気象とかいろいろ言われる昨今、ますます山も読みづらく悩ましい限りであります。
 今のところ雪解けは順調です。7合目では毎日5cmずつ雪解けが進み現在は165cmに。9合目付近は標柱は全露出、標柱付近の登山道淵も一部出てきました(ほんの7mくらいですが)。山頂直下も、つづら折の登山道の1カーブ分が出ています。9合目は例年より雪解けが少し早いようです。雪層が薄くなり、マンホールのような丸い穴がいくつか出来ていました(地熱あるいは、雪解け水の流れによるものか)。ただ、マネキ岩付近の急斜面は雪が締まり、滑落の危険あり。しばらくは油断できません。
 黒岳中腹部や山頂石室周辺の積雪はおおよそ例年並で、石室は建物の半分くらいまでが埋雪。裏の冬期入り口は露出しているので、利用の際は掘り出す心配はなくなりました。
 写真:黒岳石室/(左)北鎮岳・(右)凌雲岳
                   6/2

大雪山・花の幕開けです

(その2)


 黒岳山頂からポン黒岳にかけてコメバツガザクラとウラシマツツジが咲き始めました。顔を寄せれば小さな小さな花、ガンコウランも。
 
 さあ、幕開けです。

 【開花状況】
(9合目)ショウジョウバカマ↑/(山頂~ポン黒岳)ウラシマツツジ↑、ガンコウラン↑、キバナシャクナゲ蕾、ミネズオウ蕾

 写真:コメバツガザクラ 6/2