大雪でした

 大雪の後、ぽっかりと顔を出したお月様が約束したとおり、今朝は気持ちのいい青空になりました。ところで、雪があんまり深いとさすがにテンやキツネだって歩きづらい。雪深い日なんかは、ちゃっかり除雪したところを通路にしていて、朝になって見るとテンテンと足跡が付いています。やっぱり、深雪漕ぐより楽ですよね~。
 谷のダケカンバや針葉樹も今日はすっかり白くなって、お昼を過ぎた今も、雪化粧です。 

 層雲峡の積雪/75cm(1/12現在)

 写真:鬼巣岩(1/12)

ジグソーパズル

地吹雪がスゴイ・・。紅葉谷へ続く道路には1mの吹き溜まりが出現。森の木々は悲鳴を上げているかのようで、ギシ~ギシ~と重そうに幹を揺らしていました。斜面の方からは、始終エゾシカがキュンッキュンッ!と警戒警報を発し、これではわざわざ己の居所をこちらにばらしているようなもので、「キジも鳴かずば撃たれまいに」とでもいったところでしょうか。
赤石川にも氷が張り、美しくも奇怪な造形を見せています。今日は岩についた雪帽子のジグソーパズル。ちょっとピースが合わない?

写真:紅葉谷 12/27

夜の出勤

すっかり暗くなった帰宅の途。車を走らせていると、ライトに照らされピュ~っとうすっぺらで四角いものが前を横切りました。「!」。車を止め、ソレが飛んでいった辺りを探すと、エゾモモンガがトドマツの幹にびたっとへばりついているではありませんか。
モモンガはそのまま幹をかけ上がり、もう一度ピュ~っ。で、バフッと着地。やがてモモンガは闇に紛れて見えなくなってしまいました。夜の森へいってらっしゃ~い。

写真:エゾモモンガのおしり(層雲峡)

でこちゃん


今朝のことです。「でこちゃんがいたよ。」と園地から戻った職員が言いました。ジュリジュリと声がするので、見上げるとちょうどシマエナガたちが集まって食事をしているところでした。真っ白い帽子をかぶったような丸いおでこがとってもキュート。だからいつも「でこちゃん」と呼んでいます。

写真:シマエナガ 12/18

銀河凍る

           積雪 層雲峡 54cm
            黒岳7合目 230cm

よっこらせと階段に積もった雪を漕ぎ漕ぎ双瀑台に登る。
11月後半頃になると、うっすらと雪を乗せ白く凍った銀河の滝を見ることができる。今の時期はまだ氷の厚みが薄く、氷の穴から吹き出す流れも見えるが、厳冬の1、2月ともなれば、氷はいよいよ厚みを増し、青白い鎧にその流れは覆い隠されてしまう。一方、不動岩を挟んで右隣にある流星の滝は、厳冬期になっても銀河の滝のように全面結氷することはなく、どうどうと流れ落ちている。それは銀河に比べその水量が豊富であるがゆえ。
前日の雪のせいかノネズミのトレースさえない双瀑台。ひゅうひゅうと冷たく風は耳を鳴らすのに、辺りの音は吸い込まれてしまったかのように静かなのだった。

写真:銀河の滝(左)、流星の滝(左)12/14