ベニマシコ

夏鳥で、スズメより一周り大きいです。何といっても全身が鮮やかな紅色で特に目を引きます。鳴き声は「チュルリチー」ととても澄んだ声で鳴きます。激しく警戒する鳥ではありませんが、声が近づくかに見えてもそのまま遠ざかってしまい、なかなか近寄れない鳥です。

写真:ベニマシコ雄 層雲峡 4/26

たくさん産みました

この光景も春の風物詩の一つです。とは言っても、なかなかグロテスクな光景です・・・。産卵期は雪解け後のため、場所によって若干の違いはありますが4月から5月といったところでしょう。一匹で全て産むわけではなく、数匹で産んで上に重ねていきます。産み付けられた卵は、孵化するとご存知の「オタマジャクシ」になりますが、成長したオタマジャクシは7月頃になると変態を始め、足・手がでてしっぽがなくなります。最近はカエルもなかなか目にしなくなったかもしれません。生息地の減少や希少種の捕獲など要因はたくさんあることでしょう。カエル達の「大合唱」がいつまでも聞かれるように、水辺の環境を大切にしなければなりません。

写真:エゾアカガエルの卵 層雲峡 4/26

モズ

夏鳥で、スズメより二周り程度大きいです。平地から山地の農耕地、草原、湿原、河川敷などで普通に観察できます。鳴き声は「ギュンギュン キチキチ」、とても「モノマネ名鳥」で求愛期は特に色々な鳥の鳴き声をします。さほど大きな鳥ではありませんが、小鳥やネズミ、カエルやトカゲなどを食べますが、時には魚を食べるなど「小さな猛禽類」と呼ばれています。獲物を小枝やトゲに刺して保存する習性「はやにえ」で知られています。

写真:モズ雄 層雲峡 4/26

ミソサザイ

留鳥で、野鳥の中では1、2を争うほど小さい鳥です。鳴き声は「ピピピツイツイツイ チュリリリリ」と早いテンポでよく響く声です。木の根元や岩などの間で昆虫類を採食しており、姿を見つけるのは容易ではありません。全体的に褐色で、黒い縞模様があります。小さい体からは想像がつかないほど大きな声です。

写真:ミソサザイ 層雲峡 4/26

オオマシコ

冬鳥で、スズメよりやや大きめです。全体的に鮮やかな紅色です。渡来数は年変動が大きいですが、基本的には少数です。鳴き声は「フィーフィー」と低い声です。雪がいち早く溶け出す舗装道路には、いろいろな種子が吹き寄せられています。車が「ビューン」と来ると木の枝に逃げますが、すぐさま戻ってまた食事です。後ろ姿を追いながらしばらく粘りましたが、やはりこれが限界でした。

写真:オオマシコ 上川町 4/22