黒岳のノゴマ

夏鳥で、スズメよりやや大きいです。通常は藪の中で行動することが多いですが、この日は、黒岳頂上直下のハイマツの上で元気に鳴いていました。鳴き声はとても複雑で「ヒーチョリチリ- チュイチュイ」と、山全体に響き渡るほど澄んだ鳴き声です。今日は天候も良く、リフトから上はキビタキやカッコウ、ギンザンマシコやカヤクグリ、アオジやコゲラの鳴き声も聞けました。尚、気温が上がる予報となっていますが、山はまだまだ寒いです。先日は、黒岳の石室で降雪もありました・・・。

写真:ノゴマ 黒岳 6/16

今シーズン最初のお花

黒岳北東斜面で今シーズン最初に咲いた花は「ショウジョウバカマ」でした。残雪とマッチしてとても良い感じです。他には、まだ数株の状態ですが、エゾイワハタザオ・キバナシャクナゲ・ミヤマキンバイなどです。これからは、コメバツガザクラ・ウラシマツツジなどが咲いてきますが、イワウメの大群落はまだ時間がかかりそうです。尚、黒岳五合目から七合目間も色々とお花が咲いてきています。キバナシャクナゲやエゾコザクラ、エゾノツガザクラやミツバオウレン・・・。また、遅咲きの「チシマザクラ」も開花してきています。「残雪と桜」も中々綺麗ですが、リフト下に咲く「エゾコザクラ」も見頃となってきました。

写真:ショウジョウバカマ 黒岳 6/16

黒岳石室

6月6日から雪割りが始まって、ようやく入り口前が開きました。写真の通り、2mはありそうな雪壁、しかも硬い・・・。管理をされている方のご苦労が、目にみえるようです。いつまでも残ってもらえるように、大切に使いたいですね。ちなみに、この雪では中々水を取ることは難しいです。営業開始は18日ですが、飲料水は持参が必要となります。

写真:黒岳石室 6/16

黒岳頂上から

前回(6月7日)アップ通り、頂上から石室手前まで雪は消雪しています。頂上からみるお鉢平方面も、前回よりは雪解けが進んでいるようにも見えますが、まだまだ多くの雪が残っています。縦走を計画されている方につきましては、歩行に伴う装備はもとより、この時期は、地図・コンパスの携行も欠かせません。明日から気温が高めに推移する予報となってなっていますが、この雪の状況が一気に変わることは考えずらいと思います。是非、無理をせず安全な山行を御願いします。

写真:黒岳山頂 6/16

黒岳九合目

前回(6月7日)は標柱が約20cm程度の露出とアップしましたが、本日は、標柱は全て出ていました。但し、周りの状況は雪一面です。特に、九合目から山頂までは踏み抜きの危険性がさらに大きくなったことと、表面の雪が「腐り」ぎみであること、その下は場所によっては氷ついているところもあり、滑落の危険も高まっています。また、所々ではありますが、登山道が少し顔を覗かせている部分もあります。極力、登山道付近の歩行をおすすめしますが、本日は、九合目から上の急斜面に直登の踏み後がついており、これを辿るとかなりきつめの歩行となります。辺りを見回すと、登山道が見えるところもありますので、極力、九合目から上の直登急斜面は避けたほうがよいでしょう。 装備を万全に余裕を持って行動して下さい。

写真:黒岳九合目から振り返り(後方は天塩岳) 6/16