キタキツネの親子 その4

仔ギツネが諦めたのか、親ギツネが歩き出すと「しかたないなぁ」とでも言いたそうな素振りです。道路をしばらく歩いた後、草むらに消えていきました。それにしても、キタキツネは一度に数頭の仔を生むはず・・・。一匹のみの仔ギツネ・・・他のキツネはどうしたのでしょうか・・・?

写真:草むらへと消えていきました 上川町 6/19

幼鳥

この時期の野鳥観察で一番楽しみなことは、ヒナや幼鳥が見られることです。写真は「ホオジロ」の幼鳥です。望遠で撮影しているため画像は大きめですが、実際に目で観察してみると、その小さな姿がとてもかわいらしいです。「ホオジロ」は子育ての時期、外敵が近づくと、親鳥が「疑傷」をして注意を引く動作をします。「ホオジロ」は地上に巣を作りますが、それでも敵に襲われやすく、失敗の繰り返しです。そこで「疑傷」なる行動をとるようです。何はともあれ、無事にヒナが巣立ち一安心です。*疑傷~怪我をしたふりをします

写真:ホオジロ幼鳥 上川町 6/19

コマクサ平は花園

赤岳コースは、山頂まで全面雪でしたが、唯一高山植物が咲いていたのはコマクサ平のみでした。開花していた花はミネズオウ、キバナシャクナゲ、イワウメ、ウラシマツツジ、コメバツガザクラ、ミヤマキンバイなどが咲き、なかでもミネズオウは花が密集し、小規模でしたが群生していました。ちなみにコマクサは蕾もありませんでした。

写真:キバナシャクナゲと第三雪渓 赤岳 6/18

赤岳・第一花園

 赤岳観光道路が6月16日に開通しましたので、山の状況を見に赤岳まで登ってきました。雨が降ってもおかしくない天気でしたが、銀泉台の駐車場には早朝から10台ほどの車が止まっていました。よく見るとブーツを履きスキー板を担いでいる方がほとんどでした。スキーヤーが多いのも裏づけるほど銀泉台には多くの雪が残っており、第一花園はスキーヤーの為のゲレンデ状態となっていました。しかし、スキーヤーにとっては良くても、登山者にはこの雪の多さは致命傷と言えるでしょう。なぜなら、この時期の第一花園は山岳ガイドも嫌がる急斜面の硬い雪渓が400m以上も続き、万一滑落しようものなら500m下の林道まで滑り落ちてしまいかねない難所となっているからです。そして今シーズンも、この硬い急斜面の雪渓は登山者の行く手を阻む事でしょう。

写真:第一花園看板付近 赤岳 6/18

黒岳のサクラ

遅咲きの「黒岳のチシマザクラ」が見頃を迎えています。黒岳ロープウェイ五合目の「高松台」という場所で観賞できます。後方には残雪の黒岳の雄姿が聳え、雪とマッチして幻想的な風景です。「この時期に桜?」と思うかもしれませんが、毎年黒岳ではこの時期に見頃を迎えるのです。

写真:黒岳とチシマザクラ 黒岳五合目高松台 6/17