道迷いに注意

きのう銀泉台第一花園下で道に迷った登山者に会いました。ご当人のお話では、銀泉台から赤岳に向かって歩き始めたのだが、登山道がどんどん下りはじめて…ということで、見晴し台へ向かっていた私たちから見ると、銀線台へ戻っていく方向へ進んでいました。ちょっと理解に苦しむお話でしたが、雪渓上で方角を見失ったのでしょうか。道北地方山岳遭難防止対策協議会発行の『登山ガイド2012』によると、ここ五年間の遭難原因で最も多いのが「道迷い」で、全体の40%を占めています。とくに残雪や雪渓がまだ広く残っている今時期は要注意といえます。足跡をついていけばいいだろうと、気軽に考えがちですが、残念ながら間違った足跡が付けられている場合もあり、途中で気がつけばいいのですが、そのまま道に迷って遭難ということも予想されます。平野部では最高気温が30℃を超えたりして、季節感としては真夏なのですが、山の上ではまだ、残雪期から夏山への移行期にあたる今の時季は、一人で山へはいる場合、とくに注意が必要です。以下の条件をクリアーできない人は、単独での入山を避け、ガイドや熟練登山者に同行してもらいましょう。・ルートを熟知している・地形図とコンパスを使いこなせる・リスクマネジメント(危機対応)ができる

写真:赤岳第三雪渓 7/4

雲の平1

雲の平の様子です。まだ所々ですが、キバナシャクナゲが群落を形成しています。蕾もまだまだありますのでこれからに期待ですが、このお花は花期が短く、気象条件に大きく左右されます。さて、今後はどのような群落となっていくでしょうか・・・。

写真:雲の平 7/3

雲の平2

雲の平の様子2です。キバナシャクナゲ同様にまだ所々ですが群落を形成しつつあります。場所によってはエゾツガザクラが交じった群落となっていますが、登山道脇は少しずつですが花数が増えてきています。このままのお天気で見事な群落を期待していますが・・・。

写真:雲の平2 7/3

ウコンウツギが見頃です

黒岳八合目から頂上直下にかけて「ウコンウツギ」が見頃を迎えています。まだまだ蕾もたくさんありますので、さらによくなっていくでしょう。全般的に花数も増えてきており、そろそろ花の黒岳となりそうです。

写真:黒岳九合目付近 7/3

黒岳の残雪状況

ようやく(・・・といっても昨年と比較すると二週間程度融雪がはやいですが)、雪のない黒岳登山道となりそうです。写真ではまだまだたくさんの残雪があるように見えますが、七合目周辺に2m、八合目周辺に5mと残りわずかな雪渓です。間もなく消雪すると思われますが、歩き疲れての「下り」は、たとえ距離が短い雪でも慎重に下山して下さい。

写真:黒岳八合目周辺 7/3