赤石川の状況

昨日の降雨の影響で、水量がやや増していました。本日は何とか渡れましたが、前日等のお天気に注意されてください。前方に「団体」がいましたが、見たところ「本州のお客様」のようでしたが、ガイドが川の中に入り一人ずつサポートされていました。写真ではあまり感じられないかもしれませんが、大変に滑りやすく、意外と流れも速いです。また、対岸には高さは低くはなったものの、まだ雪渓があります。パトロールの方が「スコップ」を置いてくれましたので、上がれないときは活用して下さい。*濃霧のため写真は撮れませんでしたが、北鎮岳分岐下の雪渓は相変わらず200m弱の雪渓が残っています。悪天時は雪面が凍りつきます。装備を万全にお願いします。

写真:赤石川 7/10

黒岳九合目

九合目付近のお花の状態が日増しに良くなってきました。特に「ウコンウツギ」の群落は、ここ数年の内では大変に良い状態と言えそうです。頂上直下にはまだ蕾もありますので、まだまだ見頃は続きそうです。(お天気に左右されてしまいますが)花数も揃いつつありますので、お花目的の方は十分お楽しみいただけそうです。

写真:黒岳九合目 7/10

見事な雲海でした

下界は真っ白・・・濃霧状態・・・。しかし、雲海が出る状況が揃っていたため、黒岳方面に行ってきましたが、読みが当り見事な雲海が現れました。が・・・、その雲も時間がたつにつれバラけてしまい、とうとう「赤石川」に辿りついた時は霧の中・・・。おまけに雨も降り出してしまい、なかなかうまくはいかないものです。最近のお天気は読めません・・・。しかし、本日の雲海は「ウコンウツギ」の群落と重なり見事な眺望でした。

写真:黒岳九合目付近 7/10

消雪しました

黒岳の登山道上の雪は消雪しました。写真の通り、登山道脇には数ヶ所残っているところもありますが、雪の上を歩くことはありません。昨年と比較すると、約一週間早い消雪となりました。但し、登り始めから八合目下部までは、前日の降雨のため大変滑りやすくなっていました。天候が回復しますと問題なく乾いた登山道を歩くことになりますが、前日が雨という場合は十分注意されて下さい。

写真:黒岳八合目周辺 7/10

ニョロニョロ大群落

十日近くあけて訪れた緑岳の稜線は様相が一変していました。我が世の春を謳歌していたホソバウルップソウはほぼ枯れかけ、その代わりにグンと勢いを増してきたのがエゾハハコヨモギ。ニョロニョロとした姿が風に揺れ、どことなく幽霊を思わせる外観。その幽霊の大群が稜線を埋め尽くしている様子はまさに圧巻の一言です。まだ開花しているものは少なく、蕾のものが大半ですが、早咲きの花から夏の花への移行期といえるここ一週間くらいは、ニョロニョロの大群落が幅を利かせそうです。下の方では、第一花畑の木道がほぼ露出し、雪田端の一部ですが、アオノツガザクラ・チングルマ・エゾコザクラ・ジムカデ・キバナシャクナゲが咲いてきています。第一花畑と第二花畑の間には回廊状に雪が残っていますが、まもなく登山道が出てきそうです。第二花畑からエイコノ沢のガレ場にかけては、一カ所登山道が露出している外は、雪上歩行になります。視界不良時はご注意ください。開花状況登山口~下部樹林帯: ダイセツヒナオトギリ(始)シロバナノニガナ(始)エゾイチゲ↓・ゴゼンタチバナ◯第一花畑(雪田端の一部): アオノツガザクラ↑・チングルマ↑・エゾコザクラ↑・ジムカデ↑・キバナシャクナゲ↑エイコノ沢ガレ場: トカチフウロ◯・ウコンウツギ◯ハイマツ帯: エゾウサギギク(始)・イソツツジ↓・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・ゴゼンタチバナ↑・エゾノマルバシモツケ↑岩塊斜面: イワブクロ↑・コケモモ◯・クロマメノキ◯・イソツツジ◯・エゾノマルバシモツケ↑・ハイマツ◯・チシマキンレイカ↑緑岳山頂~板垣分岐: エゾノマルバシモツケ↑・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・イソツツジ↑・エゾイワツメクサ↑・エゾタカネツメクサ↑・チシマキンレイカ◯・イワブクロ(始)・ホソバウルップソウ↓・チョウノスケソウ↓・エゾオヤマノエンドウ↓・メアカンキンバイ↓・ミヤマキンバイ↓・タカネスミレ◯・エゾタカネツメクサ◯・キバナシオガマ◯・エゾハハコヨモギ↑・イワヒゲ↑・エゾツツジ(始)・ヒメイワタデ(始)・チシマキンレイカ(始)・クモマユキノシタ(始)