目があいました

先日、11月に入ってから今年はまだ雨が降っていないとアップしましたが、本日の朝方に叩きつけるような雨が降りました。若干雪は減ったようですが、通勤時はツルツル路面で転倒覚悟の出勤となりました。が・・・先程から天候が一変し「猛吹雪」の様相です。11月に入り、ここ層雲峡は雪が多く、都度「除雪機」の出動になりますが、燃料代も今年は高くついてしまいそうです・・・。早朝、アカゲラに出会いました。目と目がバッチリとあいました。野鳥を見ると何か安心をしますが、一昨年から野鳥の数が少なかったり、また、いつもきてくれる「キレンジャク」等がまったく顔を見せなくなったりと、少し心配な状況です。気象条件なのか、食べ物の影響なのか・・・。もう少し様子を見てみたいと思いますが・・・。しかし、動物達は活発です。センターに出勤したところ、たくさんの足跡がありました。エゾシカ、エゾリス、キタキツネ、エゾクロテン、エゾオコジョ。こんなに多くの種類の足跡が見られたのは初めてです。まとまって出てきた訳ではないと思いますが、かわいらしい顔をしたテンや、毛変わりをして真っ白になったオコジョを今度アップしますねっ。(あまり期待されると困ってしまいますが・・・)

写真:目があったアカゲラ 11/29

雪だらけ

またまたエゾリスに出会いました。何やら雪の中に顔と手を突っ込んで掘り返しているような・・・。ようやく掘り返しをやめましたが、顔を上げた瞬間にクルミを咥えていました。こちらに気付いたのか、クルミがポトリと落ちてまた雪の中へ・・・。写真はクルミを落とした時の顔。顔中に雪が付きましたが、なんともおもしろい顔になっていました。その後、また雪の中からくるみを探し当て、一目散に逃げていきました。

写真:顔中雪だらけのエゾリス 11/28

今年の冬は・・・

最近の層雲峡は、毎日が雪・吹雪・雪・・・。まだ冬が始まったばかりですが、「う~ん、今年は多いなぁ」と思いつつ調べてみました。本日現在で層雲峡の積雪深は39cm。気象庁の資料を参照すると、1984年以降で何と4番目に多い量となっていました。降雪量は78cm(11/25現)と昨年よりは多いものの、過去のデータではまだまだ多い年もあります。なのに積雪深は4番目?さらに調べてみると、降雪が多い年でも期間中に雨が降ったり、風で飛ばされたり、また雪の重みで積雪深が下がったりと一概には言えないようです。そう言えば雪ばかりで、近年恒例?の11月にはまだ雨が降っていませんでした。11月に雨?以前では考えづらい天候でしたが、それだけ今年の出だしの冬は、北海道らしいということになるのでしょうか?黒岳七合目では本日現在積雪190cm。過去の資料を見てみると、約10年ぶりに多い量となっていました。異常気象が続いた2012年、この冬を境に何とか元に戻って欲しいものです。(あまり多いのも困るのですが・・・)

写真:層雲峡峡谷 11/25

久しぶりにエゾシカです

久しぶりに晴れた層雲峡です。しかし、風が強い・・・。悪天ばかりの層雲峡でしたが、こちらも久しぶりに森の中に入りました。歩くこと10分、ようやく森に目が慣れてきた頃、数頭のエゾシカに出会いました。いや、数頭ではありませんでした。よく見ると四方八方、エゾシカに囲まれていました。立ち止まると、甲高い「ピーッ」という無数の鳴き声。さすがに「怖くなり」引き返してしまいました。繁殖期が終わり、雌のシカばかりでしたが凄まじい威圧感でした。夏に威嚇行動をとられてから、少しエゾシカ恐怖症になったようです。

写真:エゾシカ雌 11/25

疥癬(かいせん)病

出勤途中に、明らかに病気と一目でわかる「キタキツネ」に出会いました。慌ててカメラを出しましたが、残念ながら間に合いませんでした・・・。(ので、画像は今年の4月と5月のものをアップしました)ダニ(ヒゼンダニ)が原因の寄生虫病「疥癬病」と思われます。皮膚の中を喰い進みながら全身に回り、凄まじい「かゆみ」と「皮膚がボロボロ」になり息絶えてしまう重い病気です。感染力が強いようで、一時「キタキツネ」がいなくなった・・・原因はこの疥癬と言われていました。病気にかかる原因は人間・・・。よく観光の方が車を止めてキツネに何やら与えている光景を目にしますが、多くはお菓子類のようですが、キツネにとってこの甘さは下剤となってしまいます。その結果、キツネの免疫が低下して体の中は虫だらけとなってしまうのです。写真のキツネは同一?と思われますが、明らかにこのキツネも症状が進行していました。そして、今日見たキツネもシッポの毛がなく、眼は開けていられないほどに廻りはボロボロでした。動物種が違うと感染しにくいようですが、いずれにしても、ただ「かわいい」という理由で「餌を与える行為」はキツネ(その家族も含めて)にとっては命取りになるのです。

写真:疥癬にかかったと思われるキタキツネ