エゾシカの雪漕ぎ(ゆきこぎ)

エゾシカの足跡(雪漕ぎ)がありましたが、先日の大雪の影響でスノーシューで歩くことも大変です。シカも苦労して川に向かった跡がありましたが、併走してみると前方に雌ジカがいました。まだ「就寝中?」だったようですが、立ち上がり逃げていきました。そばに寄ってみると、写真の一番最後の上部付近、やや黒くなっていますが、どうやら深い雪の中で歩き疲れて休んでいたようです。本日はエゾシカの足跡がたくさんありましたが、どれもこれも「川」に向かっているものばかり・・・。水を飲むためか?と思い、川に向かってみましたが、何と水を飲んでいるのではなく、雪の重みで川に持たれかかった枝の樹皮を食していました。やはり、深い雪の中で生きていくことは、あのか細い足では大変なようです。

写真:エゾシカ足跡 12/13

幻日

9日~10日にかけて、上川町やここ層雲峡で記録的な大雪に見舞われました。2日間にかけて、約1mもの降雪があり、積雪深も層雲峡で144cm(昨年35cm)、上川町で117cm(昨年27cm)と、特に上川町は12月では観測史上最も多い量となりました。本日はまた穏やかな日に戻りましたが、早朝「幻日」が現れました。「縦の虹」に見えますが、太陽の光が大気中の氷の結晶で屈折し、一ヶ所に集まって光って見える現象です。気象現象が揃えば、稀に見られるようです。(今年の2月にも同様の場所に現れました)幻日を撮影していると、目の前に「コガラ」が。雪の中に顔をうずめて、餌探しでしょうか?しかし、何も見つからず一端そばに寄ってきましたが、すぐさま飛んで行ってしまいました。この「コガラ」、野鳥の中でも特に「人慣れ」した鳥です。この大雪の影響で、中々餌にありつけないのでしょう・・・。

写真:幻日 コガラ 12/12

ヤマセミに出会いました

「ケッケッ」「キャッキャッ」と上空をふわふわ飛びながらの鋭く甲高い声。一ヶ月前からその姿を目撃していましたが、いかんせんかなりの「警戒心」がある野鳥、ようやくカメラに収まりました。この日は、枝先に止まり川の中の魚を「ダイビング」して捕らえていました。いつも散策する場所ですが、「ヤマセミ」を見かけることはありませんでした。ヤマセミが住める環境になってきたのでしょうか?そうであればうれしいことですが・・・。それにしても目立つ冠羽です。

写真:ヤマセミ雄 12/8

じゃ~んぷ

ひさ~しぶりに穏やかな層雲峡です。しかし・・・寒い!早朝センター前温度計で-18℃をさしていました。これだけ穏やかな日は滅多にないこと、早速情報収集に出かけました。昨日までの強い風の影響で雪面は硬くなっており、スノーシューで平坦な場所を歩くには最高の日です。すぐさま「エゾリス」を見つけました。が・・・、向こうもこちらを察知したようで、いきなり木から木へと飛び移り、ジャンプの連続です。あきらめたようで、今度は凄まじい勢いで木を駆け下りてきましたが、そこで目がばっちりと・・・。すぐさま地面に降りて、またまた凄まじい勢いで走っていきました。なにもする気はないのですが・・・。

写真:1エゾリスじゃ~んぷ 2目と目が・・・ 3雪面が硬くしっかりと足跡がつきました 12/8

まだ眠っていないようです

てっきりエゾシカの足跡と思い近寄ってみましたが、うっすらと雪が被ったところを手で掃いてみると、しっかりと「ヒグマ」の爪痕がありました。まだ「冬ごもり」をしていないようです・・・。そろそろ、その時期ではありますが。足跡から推測するとまだ若い熊のようで、斜面から降りてきて平らな場所に立った後に、再度斜面を駆け上がっていったようです。平らな場所は相当の積雪があり、渡ることをやめて?また同じ場所へ戻って行ったようです。既に11月からスノーシューで森の中に入っていますが、まだ笹などが完全に雪の中に入っていないことで、場所によっては大変に歩きづらい所もあり、ヒグマのことも踏まえて、もう少しスノーシューは時間を空けたほうが良いかもしれません・・・。

写真:ヒグマ足跡 12/6