吹雪です

今日も大荒れの層雲峡です。雪の量はさほど多くはありませんが、風が強い!路面も昨日の影響で「ツルツル路面」です。思わず国道を外れ、裏道へと入りました。幾分走りやすかったですが、暴風が吹き荒れているため、辺りの雪も舞い上がり写真のような視界不良状態です。くれぐれも慎重な運転で・・・。12月ともなると、そろそろ路面も安定してきますが(油断は禁物ですが)、先日のように雨が降って、本日のように早朝センター前温度計で-14℃ともなると、路面も大変滑りやすくなります。ちなみに、写真中央上部の赤と白の矢印は何かお分かりですか?本州の方によく聞かれるのですが、道路の路肩の位置を意味しています。本日のように視界が悪く、道路と道路外の境目がわからない場合は、この矢印を目印にして運転をします。この矢印からそれると道路から「落ちてしまう」か「雪山に突っ込み」ます。前方の視界がまったく効かない場合は、頼りになる印なのです。その名も「視線誘導標」です。

写真:視界不良の道路 12/6

湿雪の層雲峡

ここ数年、11月に雨が降ることがあり、積もった雪も解け積雪深も少ないものになっていましたが、今年は11月の後半の夜中に若干降った程度で、昨年までの様相とは違った雪の多い11月になりました。が、何と昨日雨が降りました・・・。12月に・・・。あまり記憶にない・・・。この影響で、降った雪が固まりつつありましたが、地面は水が交じった雪で「グチャグチャ」状態。おまけに、気温が少し緩んだことで、今朝は約10cmの湿雪が降りました。(これから気温が下がると、今度はツルツル路面です)屋根の雪(氷)も落ち、とんでもなく重い雪に、除雪も一苦労でした・・・。しかし、12月に雨とは・・・。

写真:層雲峡峡谷と温泉街 12/5

ヒレンジャク

ようやくやってきてくれました。2010年11月以降、一度も姿を見せていませんでした。森の中を散策中に見つけましたが「チリチリチリ」と久しぶりに聞く声。もしやと思い辺りを見回してみると、何とその数200羽ほどの群集でやってきていました。しかし・・・。まだ警戒心が強いこともあり、中々近くには寄ってきませんが、写真に収めセンターに戻ってみてみると、あれれ・・・?「キレンジャク」がいない・・・。「ヒレンジャク」ばかり・・・。尾の先端が「黄色」いものがキレンジャク。「赤色」がヒレンジャク。いつもは、ヒレンジャクを探すほうが大変なのに、一体どういうことなのでしょうか???渡ってくる数は年変動が大きいようで、これは、渡り前の餌の量と密接にかかわっているようです。しかし、待ち焦がれたレンジャク・・・。よく来てくれました。

写真:ヒレンジャク 層雲峡 12/2

窓に降りた霜

今朝のセンター前の温度計は-13℃をさしていました。今冬、最低気温の更新となりました。しかも昨晩から降った雪が20cm弱、寒い中での除雪作業でした。11月も早くも終わってしまいましたが、結局、昨年と比較して層雲峡の降雪量は+57cmの137cm、積雪深は+33cmの50cmとなりました。(上川町の積雪深は41cm、これは2002年に48cmというのがありますが、約10年ぶりに多い量です)ここ数年、層雲峡では11月中の降雪は少ないものになっていましたが、前述の数字が本来?の量となります。黒岳五合目や七合目でも、昨年比約1m以上も多い量となっています。この数字、五合目では統計をとってから約20年ぶり、七合目では約15年ぶりに多い量です。そんな中、今朝は「窓に霜」がおりていました。ガラス内外の温度差が大きいほど、できやすくなります。霜結晶などと呼んでいますが、正式には「窓霜」。写真は、羽毛状の模様になっていますので「霜羊歯」~しもしだ、と呼びます。(シダの葉に似ていませんか?)見ているだけで寒さが増します・・・。

写真:霜羊歯 12/1

エゾシカの寝床

本日は比較的穏やかな天候。風もあまりないことから、近くの林に入りました。歩くこと数分、また「ピィーッ」と甲高い声に驚かされました。またまた「エゾシカ」の登場です。すぐさま逃げていきましたが、意外にもまだ「就寝中」だったようです。写真手前に二頭、奥にもう一頭の合計三頭がいました。寝ていた場所は、エゾシカのぬくもりで雪が融けていましたが、比較的雪の少ない木の陰で休むことが多いようです。しかし、家からわずか少し離れた場所にいるとは・・・。夏場、我が家の家庭菜園の新芽を全て食べてしまい「がっかり」させてくれていたのはこのシカか?と思うと、もう少しびっくりさせてあげればよかったか???エゾシカの増加は大きな社会問題になっていますが、高い繁殖力が大きな要因のようですが、豪雪と言われる年が減っているため(場所によりますが)自然死亡率が低下していること等々が増加の原因のようです。(エゾシカにとって、雪は大敵です。あの重い体、しかもかぼそい足で深い雪の中を歩くことは大変なのです。雪の中に埋もれたのか、行き倒れた死骸を目にします。雪が融けた春先によく見かけますが、真冬に雪の上から角だけ出ている死骸もありました。)シカは草食(高山植物も食べてしまいます)ですが、木の樹皮なども食べるため(この木は枯れてしまいます)、森の中にも影響が出ています。森が変わってしまうことは、多くの生き物にとっても大変に大きな問題です。何とかこの「生き物のつながり」を欠くことのないような環境を望みます・・・。

写真:エゾシカの寝床 11/30