大沼

稜線は強風、五色が原でも結構な風が吹いている。本当に天気が続かない。沼の原へ下山。荷物を背負ってのこの悪路、こんなにも過酷なものだったかー!水たまり・ぬかるみにハマルハマル、斜面ではスベルスベル。
大沼にテント2張あり。まだ張れそうなスペースはありましたが、湿原からも水がジャージャー入り込んできているので雨後は満水状態になる可能性大。(8月8日昨夜からの雨の続きで層雲峡は一日雨、結構な雨量になっていそう。今日あたりなら満水かも?)
トムラに行った嬉しさで、水場状況の報告を忘れていました。すべて煮沸して利用して下さい。
忠別岳避難小屋ー小屋前に雪渓あり、取水可能。
ヒサゴ沼避難小屋ー小屋近くの水の流れはちょろちょろ(雨後は増える)トムラ方面への登山道に雪渓あり。取水可能。
南沼キャンプ指定地ー小さな雪渓の下あまり流れてはいないが水はある。
十勝方面わかりません、ゴメンナサイ。雨なら水たまりが出来るでしょうが、無いと思って確保していかれる事をオススメします。
白雲岳避難小屋ー取水可能。黒岳石室ー管理人が雪解け水をポンプで汲み上げ浴槽に溜め、蛇口を付けて提供しています。蛇口はついていますが水道ではありません!! くれぐれも水は大切に利用して下さい!!

緑岳

そろそろ花畑に広がるチングルマの群落は花も終わり、早かった所では綿毛の群落が見頃になってきています。7月28日に一面チングルマの花のきれいだった第二花畑では綿毛になりかかっていて、綿毛が見頃?になるのはもう少し先という感じでした。
第二花畑より上ではエゾゴザクラ・ミヤマキンバイのピンク色と黄色の可愛らしい小さな群落や、アオノツガザクラの群落がまだありました。
緑岳山頂先の稜線、エゾツツジはそろそろ見頃を過ぎてきて変わってチシマギキョウが咲き始めています。風の影響なのか?今年は小ぶりな花が多いように感じる。板垣新道はイワギキョウも多くなってきた。
写真:ハイマツ帯に上がる崖の手前のアオノツガザクラの群落。よく見えないかな?

幸運

久しぶりにウスバキチョウの幼虫を見ることが出来ました。3年ぶりくらいかなぁ?シーズン始めにはお鉢平でエゾノユキウサギに追いぬかれる!という不思議な体験もし、声は聞くけど一度も見たことのなかった場所でじっくりナキウサギを見ることもでき、小さな幸運は思いもかけない頃突然やってきて喜ばせてくれます。「写真をどうぞ」と言われているようなポーズ?に思わず笑ってしまいました。
左側の小さい幼虫は3齢幼虫(2回脱皮)くらいでしょうか?右は終齢にはまだ小さそう・・4齢かな?
写真:2002年7月28日 晴

エゾツツジ

緑岳から小泉岳方面への稜線、エゾツツジが見頃です。今までのお天気が悪かったせいでしょうか、今咲いている花はなんとなくしょんぼり気味で元気がないように見えますが(花の開き方とか花びらの痛み具合とか)、これから咲く蕾は元気一杯に咲いてくれるでしょうか。
稜線上のチシマギキョウはまだ蕾も細く上を向いたままですが、板垣新道を少し下がった所や白雲小屋周辺では咲き始めています。
板垣新道から白雲小屋へは、二つに分断された広い雪渓が残ります。小屋が見えていれば問題ないでしょうが、濃霧時は見つけにくくなりますのでご注意下さい。
白雲岳避難小屋は今年から宿泊の協力金が1000円に上がりました。テン場は300円の協力金(任意)をお願いしています。例年に比べ水量少ないようですが、現在は水場で水取れます。煮沸して利用して下さい。
白雲小屋トイレではEM菌でし尿処理を行う試みをしています。その為使用済みトイレットペーパーの分別・持ち帰りをお願いしています。大変ですがご協力お願いします。

裾合平

裾合平のチングルマ・エゾノツガザクラ・アオノツガザクラ・エゾコザクラ、部分的に群落になっている所もありキレイですが、チングルマの大群落はもうほとんど花びらが落ちてしまっていました。せめてもう2・3日早かったらもう少し一面に見られたかなぁ?今年は花数が多かったように感じます。あ~残念。20日頃がピークだったとのコトです。
今年は本当にお天気が悪く、雨粒に叩き落とされた花びらも多かったのではないでしょうか。葉の上に張りついている花びらも結構あった。これほど天気が悪くなければ、きっと一つ一つの花はくたびれてきていても、もう少し群落の雰囲気は味わえたのだと思うのですが・・・やっぱり残念(笑)