赤岳・第三雪渓

環境省パークボランティアの高山蝶パトロールに同行して赤岳に行ってきました。やはり雪は少ないように感じますが、それでも第一花園・第二花園・奥の平・第三雪渓・第四雪渓の登山道はほとんど雪の下でした。地図もなく道も知らなければ晴天でもわかりにくいですし、濃霧時は迷い易いので要注意。第一花園の急斜面、今日は陽もあたっていて、凍結もしていなかったので問題ありませんでしたが、悪条件の時は危険です。滑落注意!「雪が少ない」と言っても雪渓対策は万全に!!
また雪解け水が登山道を沢のように流れていて、もちろんドロドロの所も。防水も万全に。
この季節、雪解けで緩んだ地面の植物の上を、道を間違えた人や、泥を避ける為に踏みつけたりえぐりながら歩いた後を時々見かけます。かなりのダメージではないでしょうか。
泥水を避ける人はもってのほかですが、雪渓と登山道の交わる所は必ずあります。なるべく注意深く探しながら歩くコトを少しでも考えて欲しいと思っています。よろしくお願いします。
コマクサ平のコマクサは細~い蕾がちらほら程度。でも来週なら咲いている花も見つけられるかな?
(道道冬期通行止の解除は6月20日午前11時の予定)

赤石川

明日は天気がくずれそうだと言うので黒岳に行ってきました。展望台から眺めると6日に比べてかなり雪解けが進んだように見えますが、九合目の下くらいまではやっぱり登山道はほとんど雪です。九合目のトラバースの雪はかなり薄くなっていました。悪条件の時は滑落注意!
黒岳山頂直下ではエゾイワハタザオが花盛り。ハクサンイチゲも咲いていました。石室へ下る登山道脇ではイワウメもちらほら咲き始め。キバナシャクナゲはやや下り坂でしたが、石室周辺ではクリーム色の蕾も多く花もキレイでした。
写真:赤石川はまだまだ雪の下。濃霧時迷いやすいです、要注意。

緑岳

緑岳の樹林帯、いくつか雪渓を渡るけれど足跡をたどっていけば登山道を見つけられるほど雪は少なかった。足元で咲いていたのはスミレとエゾイチゲ。
でも第一花畑の手前から一面の雪渓(写真)。緑岳に向かって一直線!とは言え、晴れていても道を知らなかったら迷うかな。ガスったら道を知っていても迷います。
ハイマツ帯ではエゾイチゲ・コミヤマカタバミ・ミヤマキンバイ・キバナシャクナゲが結構咲いている。キバナシャクナゲは霜にあたったような枯れた蕾も。
ガレ場は日当たりが良いせいか点々と見られるキバナシャクナゲはピークに近いかも。イワウメも少しだけど咲いている(初物!)。ミネズオウやコメバツガザクラはピーク過ぎてる方が多い感じ。山頂直下は同じ花でも色もまだ新鮮。ちらほらエゾオヤマノエンドウも咲き始め。
足元にぽちぽち現れる花に元気をもらいながら歩く。

黒岳より

黒岳の登りで昨日は見落としてしまったジンヨウキスミレを見つけました。石室への下りでは昨日はまだ蕾だったキバナシャクナゲがひとつ開き始めていて、午後には3輪ほど咲いていたようです。晴天が続いているので少しずつ花開いていく様子がわかって楽しいですが、山の上の風はまだ冷たく、「もう花畑が」と言う感じではありません。まだ6月上旬ですから当たり前なのですが、雪がだいぶ少ない場所があると聞いたり、お天気が続くとドキドキしてしまいますが、やっぱりマダマダです。あせらず行きましょう。

裏旭雪渓

この日は黒岳から旭岳へ縦走。気温が高いせいかお昼頃から山の上にはガスがかかり始め、旭岳の山頂周辺はガスガスで山頂からの景色を眺めることは出来ませんでした。
裏旭の雪渓は北鎮分岐下の雪渓よりは緩やかで、天気も良かったのでザクザク靴も入り、比べればまだ歩きやすかったけれど長かった~。
北鎮分岐下の雪渓は盛り上がった急斜面で少し固かった。どちらの雪渓も天候等により状況は変わるので、念のため装備は万全に。下りの雪渓に慣れてないような方には雪が消えてからの時期か、上りでの利用をオススメします。
裏旭キャンプ場…端の方の雪は解け、地面が出始めていました。