クマタカ

 多くのカラスが上空を舞ったり地面に降りていましたが、
近寄ってみると案の定「エゾシカ」の残滓(ざんし・残りかす)が・・・。

 崖から転落して息絶えたようですが、やはり最初に嗅ぎつけるのは
カラス。続いて写真の「クマタカ」がやってきていました。

 全長約80㎝、翼開長約170㎝(オオワシ・オジロワシよりやや小さめです)、
後頭に「冠羽」があるのが特徴です。通常は森林内を潜行移動することが多く、
中々お目にかかれません。

 おこぼれにあずかろうと飛来したようですが、このクマタカはただでさえ
「ハシブトガラス」にモビング(やかましく鳴きたて、突撃するように飛び回る)
されますが、やはり激しく追い回され、とうとうあきらめて去っていきました。

写真:クマタカ 11/24

ヒグマの足跡

まだ冬眠していません

 個体差はありますが、まだ冬眠していないヒグマが
多くいるようです。

 間もなく冬眠に入りますが、遅くても12月後半には
眠りにつきます。

 雪はまださほど多くはありませんが、
低山では「スノーシュー」での散策跡もありましたので、十分な注意が必要です。

写真:ヒグマ足跡 11/23

ナナカマド

ナナカマドの真っ赤な実に雪が被り美しい光景です

 この地域は例年通り(今年は特に多いです)ナナカマドの実が
多いです。

 色々と要因はありますが、夏季(お花の開花時期)に天候が良かったことや、
降水量も比較的少なく花粉が落ちなかったため、受粉率が高かったことが考えられます。

 ナナカマドは完全に熟さないと毒があり苦み成分も強いですが、
熟しはじめ、雪によって実が凍ると毒が抜けます。

 鳥たちもそれがわかっている?のか、まだ実には
寄ってきていません。

 が、もう間もなく熟して実も柔らかくなる頃、
キレンジャク・ヒレンジャク、ツグミやヒヨドリ達がこぞってやってくるでしょう。

写真:雪が被ったナナカマド 11/20

早朝等は気温も低下

 今朝のセンター前の最低気温はマイナス7℃・・・。
今冬一番の冷え込みです。

 昨日はほぼ終日雪が降り、一面雪景色です。
気象庁発表で層雲峡の降雪が11cmでした。(上川町8cm)

 この後も雪マークや雨マークの連続。
気温も上下を繰り返す予報です。根雪になるか微妙なところです。

 写真は、低山の林道周辺のものです。
ほんの少し林道を走ると、完全な冬の状態でした。

写真:低山の林道 11/17

エゾライチョウ

 日本では北海道にのみ分布し、
主に低山の森林から亜高山帯にかけて生息しています。

 今年は大雪山系黒岳周辺や、低山の林道で
数多くのエゾライチョウを見ました。

 どの野鳥にも共通しますが、気温が低くなると
体の保温のため羽毛を膨らませます。

 写真のエゾライチョウもやや「ずんぐり型」、
ちょっと太めのエゾライチョウですね。

写真:エゾライチョウ 11/17