裾合平

雪解けが遅いと言っても7月に入れば、あれよあれよといつの間にか「こんなに解けてしまっていたんだ、早いなぁ~」と、毎年毎年驚かされる事が多いので、やっぱり自分の目で確かめてみないとわからない・・・裾合平の様子を見たくて休みを取って行って来ました。驚いた!(笑)
まだまだまだ一面雪原。濃霧時エスケープルートにはなりません、迷います。この雪の状況を見たら、五色が原・化雲岳・ヒサゴ沼方面も、今現在はかなりな残雪と思っていただいた方がいいと思います。これで10日から半月程度の遅れでしょうか?あれよあれよと解けていくのは、これから先の話かな。
写真:7月2日、中岳分岐から下りきって、入り口付近から見た裾合平。登山道ロープの杭の頭は少し出ています。裾合分岐の標柱は4~50センチ出ているくらい。ちなみに旭岳・姿見の池は、端のほうの雪が少し解け、水面がわずかに出てきている程度でした。

緑岳

ようやく高原温泉に行ってきました、1ヶ月長かったぁ~。もう樹林帯の雪はすっかり解けているかなぁと思っていましたが、4ケ所くらい残っていました。踏み跡もあるし、そう長い雪渓ではないので迷うような感じではありませんが、この先踏み抜き注意かな。下りは油断して歩くと滑ることも。転倒注意。
見上げればダケカンバの新緑、足元は芽吹きの感じ。登山口付近ではエゾイケゲやコヨウラクツツジが咲いていました。
写真:緑岳、第一花畑付近より。花畑にあがる少し手前からびっしり雪渓。雪渓手前の登山道は雪解け水が流れて沢になっています。花畑の雪渓は、これからもっとハイマツやナナカマドが出てきたら道がわかりにくくなるので、濃霧時要注意!

クロユリ

26日の山開きでは、山の上はみるみるガスってしまったようで縦走登山の様子をお伝えすることは出来ませんでしたが、雪の解けた所からエゾイワハタザオ、ジンヨウキスミレ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリ、キバナノコマノツメ、エゾノツガザクラなど花もだいぶ咲いていた様です。26日にはつぼんだ状態だった黒岳山頂直下のクロユリが今日はしっかりと咲いていました。
とは言っても登山道が出てくるのは九合目周辺からで、七合目八合目周辺は標柱は出ているものの、やっぱりまだまだまだ雪でした。
黒岳山頂から石室では早くから咲いていたウラシマツツジやミネズオウ、キバナシャクナゲ、コメバツガザクラなどは全体に下り坂ですが、ミヤマキンバイ、メアカンキンバイなどが目立ち始め、イワウメが見頃、花数多い気がします。
黒岳石室では管理人の方が宿泊者用に水を汲んでくれているほか(要煮沸)、ミネラルウォーター(500ml)300円で販売もしています。
赤石川はようやく窪みが出来始めていましたが、まだ川の流れは雪の下で見えませんでした。
写真:6月28日 クロユリ(黒岳にて)

黒岳遠望

今日は山開き。「朝まで雨」という天気予報よりはかなり早い回復で、みるみる青空も広がってきました。予報のせいか朝一番のロープウェイでの黒岳からの登山者は多くはありませんでしたが、旭岳から黒岳への山開き縦走登山の方々は無事出発したことでしょう。
今日は山開きの取材でセンター員が黒岳へ行っていますので、また今日の様子をお伝えする事も出来るかと思いますが、まずは一昨日の写真を一枚。久しぶりのパノラマ台は記憶よりかなりの急斜面で大変でした(笑)
写真:6月24日 パノラマ台より黒岳(左端)

赤石川

ちょっと蒸すような層雲峡です。昨夕、雷は鳴っていたのですが雨は降りませんでした。
大雪山でも今週末に山開きを迎えます。ポツポツとですが電話での問い合わせも増えてきました。よく「(もう山に登っても)大丈夫ですよね?」と漠然と聞かれることがあるのですが、申し訳ありません「大丈夫です」とはお答えできません(笑)
この残雪の多い時期、経験や技量による個人差がかなり大きいです。登山の経験はあっても雪渓を歩いたことがなければ、想像もつかない風景でしょうし、登ることは出来たとしても、急斜面の下りで、恐怖で一人では下りられなくなってしまう人も多く、逆に天候など条件が良く、度胸がある方なら、登山経験はそれほどなくても大変ではなかったり。。。ご自身の経験と技量を考えて無理のない登山をされて下さい。
写真:6月21日 赤石川。雪渓に穴どころか、くぼみもほとんどありませんでした。