立春

 昨日は節分。節分といえば2月3日の豆まきの日。
と思っていたらじつは年に4回あったのです。もともとは、立春、立夏、立秋、立冬の前日をいっていたのが室町時代頃から立春前日の節分のみが重んじられるようになったのだとか。
 そして季節を分けて、今日は立春です。寒さは2月が本番。けれど陽は随分長くなりました。ちょっと寒さが緩んだすきに林道脇のエゾニワトコの冬芽が緑色になっていました。
 撮影は石狩川の雪帽子。

とげのある樹

 見るからに痛そうな全身トゲトゲの樹。
「ハリギリ」(ウコギ科)という樹です。樹が若いうちは幹にもトゲがついています。年をとると人も丸くなるように、樹齢を重ねると幹のトゲは目立たなくなります。
 ところで枝に脇から出ている小さな冬芽、何かに似ていませんか。うろこっぽい肌と爪のような芽。そう。鳥の足がはえているみたいです。
 同じウコギ科の仲間に「タカノツメ」という樹がありますが、やっぱり芽の形が鷹の爪みたいだからこの名がつきました。(トゲはナシ)
 気付かず触ると痛いトゲがプツリ。
 この樹、凶暴につき・注意。

記憶力のもんだい

 今朝、車の中から一枚パシャッ。
周りに同化した保護色のエゾリス、どこにいるかわかりますか?(ピンボケですいません。)
車の騒音も我関せず。器用にクルミを持ってガジガジかじっていました。この季節、こんなごちそうを食べられるのも、秋の間においしいクルミやドングリをせっせと埋めておいたから。大切な冬の糧、どこに隠したかちゃんとわかるのは、記憶力や臭覚のもんだい。かしこいですね。けれど食べ残した(または食べ忘れた)種もたくさんあります。それは春に芽吹いていて新しい森に。子孫繁栄のためやっぱりわざと残しておいた?

風の造形

今週末は二週間ぶりのスノーシュウトレッキングが
あるのでコースの下見に行ってきました。
もう何度も歩いてなれたはずの道でしたが、
   「ん、なんか変だぞ!」
よく見るとコースがなくなっているんです。
何度も歩いているけど、足跡がなくなっていたり、
雪や氷の具合で多少、風景が変化していることはあ
ったけど、風で地形自体が大きく変わっていたのは
初めてでした。
風の力、自然の力の凄さを感じる出来事でした。
(今回は写真なしです)

上川十六景

 今日は観察講座「上川十六景を歩く」の初回「大函編」を行いました。夏は笹薮ややっかいもののダニに行く手阻まれる森の中だって、雪があれば大丈夫。この季節ならではの景勝地をみつけよう・というのがこの「上川十六景」講座です。
 大函から間近に見る柱状節理は第一級の景色です。自然の大いなる力、神秘・・と解説していると、そこに一匹のエゾクロテンがひょこっと現れたのです。そしたらもうみんなの視線はテンに釘付け。どんな解説をしても、やっぱり実物の野生動物にはかないませんね。今日はお天気と愛想のよいテンに恵まれた良い一日になりました。
 写真は前面結氷した銀河の滝。きれいな水色です。