蝦夷山桜

ようやく暖かくなったと思ったのに昨日も今日も曇り。しかも今日はだいぶ寒いです。最高気温が16℃、15:00現在で14℃。14:30頃黒岳を見上げたら7合目付近まですっかりガス(霧)に覆われてしまっていました。
去年5月20日頃咲き始めたビジターセンター横の蝦夷山桜は今年は6月初め頃、10日程遅れての開花でした。満開だった層雲峡周辺の蝦夷山桜、今日は冷たい風にちらちらと舞うように散りはじめていました。
写真:エゾヤマザクラ(後方:天狗の碾き臼岩)

黒岳石室

黒岳山頂まであと数歩・・・と言うところまでびっしり雪の上を歩いてきたのに風の強い山頂周辺には全く雪がありません。石室へ下る道の平らになったところには残雪あり。雪解け水の大きな水たまりや かなりぬかるみも。
全体にまだ芽吹き初めで緑も少なく、でもよーく見るとガンコウラン・ミネズオウなどの小さな小さな蕾あり。ウラシマツツジはまだ固い冬芽に守られて、みんな必要な体温(温度)を蓄えて花開く日を待っているところ。。。
春先(5月)の低温が影響していると思うので、雪は積もっていなくても山頂部の開花も遅れ気味です。次に登ることが出来たら咲いていてくれるかな?
写真:黒岳石室の屋根と黒岳(後方)

遅ればせながら

上川公園の桜がやっと満開になりました。
 思い起こせば長い道のりでした。5月になっても雪が降ったり、冷たい雨が続いたり・・・。最高気温が20℃を越えた日曜日、夕方の桜は逆光に照らされなんとも綺麗でした。もう陽が沈むというのに、この日が待ちきれなかったように、マルハナバチはブンブン元気に飛びまわって、花粉をせっせと運んでいました。昨年より10日ほど長く待ちました。

春の妖精

昨日、環境省実施の大雪山国立公園セイヨウオオマルハナバチ監視等説明会が東川町で行われました。主旨は「在来のハチを駆逐する外来のハチから大雪山の花畑を守るための勉強会」です。
 もともと北海道には11種類のマルハナバチが生息していて、花にとっては、彼らは受粉を助けてくれる大切なパートナーです。ところが、外来種のセイヨウオオマルハナバチが北海道で野性化し、最近増え始めています。「セイヨウ」は在来種に比べ競争力が強く、さらに、受粉を手伝わずに、ちゃっかり蜜だけ盗む(「盗蜜」といます)のが上手なのです。花にとっては、盗られ損。もし大雪山の花畑に彼らがやって来たら・・・。
 ということで、これまでのマルハナバチと花との関係を守るために勉強会が開催されました。もうすでに、大雪山にもいるのかもしれません。初め、この「セイヨウ」は温室トマトの受粉を助ける昆虫として使われるようになりました。これが逃げて野生化しているのです。ハチに限らず、外来種が在来種を脅かすというケースはたくさんあります。自然界は、そもそも巧みなしくみでコントロールされ、動いています。今までそれをいやというほど思い知らされているはずなのですが・・・。
 咲き出した層雲峡のスプリング・エフェメラル(春の妖精)を訪れるのは誰でしょうか?

クマ糞

今年の春先のものと思われるクマ糞です。時間が経つと黒っぽくなってきますが、新鮮なときは食べた草の緑色をしています。未消化のままの木の実がたくさん入っていることもあります。くさい匂いはしません。この糞には笹の切れ端が混ざっていました。
 冬眠から覚める頃は、食糧となる緑の植物がまだ豊富ではありません。繊維の硬い笹も食べています。
 ちなみに層雲峡周辺ではチシマザサとクマイザサがありますが、前者はネマガリタケともいいタケノコの採れる笹。