そろそろ冬ごもりですか?

 うっすら雪の積もった紅葉谷散策路に、大きな足跡がありました。大きなといえば、それはもちろんヒグマの足跡に相違なく。
 北海道では、ヒグマが冬ごもりに入る時季は、早いものでは11月20日頃から。そして冬至を迎える12月20日頃までには、ほとんどのヒグマが冬ごもりに入るそうです。期間は、翌年の3月中旬~5月上旬までの約3~6ヵ月間。この間、一切の活動を停止して、ただひたすら眠り続ける・・のかというと、そうではないのです。なんと雌は冬眠中に出産、哺育します。冬眠と出産、対極の生理を同時に行うとは驚きです。
 さてさて、そろそろ冬ごもりにはいい時季のようです。この紅葉谷の主も、どこかいい寝場所はないかと探していたのか、それとも冬眠前の旺盛な食欲を満たすべく歩き回っていたのか・・。
 【注】散策の際は鈴など鳴り物をお持ちください。

 写真:ヒグマの足跡(紅葉谷・11/16撮影)
   (写真の左側、下方から上方に向かって)
   

つもっています

 只今層雲峡、どんどん白くなっています。道路はシャーベト状です。車もおそるおそる。冬タイヤでのお越し、お待ちしております!

 写真:ビジターセンター前(11:00の様子)

雪まち

 昨日までの黒岳7合目の積雪は20cm。本日オープンを予定していた黒岳スキー場も雪不足のため延期となりました。いつもの年より気温は高め。降った雪もとけてしまい、積雪も少ない状況です。とくに昨日の日中は気温が高く、5合目でも10℃もありました。5合目から7合目の登山道は、融雪水と雪が混ざってじゃぶじゃぶ。
 天気予報では、明日から雪だるまマークが出ています。スキーファンにとっては待ち遠しい天然雪です。

 写真:黒岳6合目(11/10)

風と虹

 朝からどうどうと木枯らしが吹き荒れています。黒岳ロープウェイも強風のため、一時運休です。空はこんなに荒れているというのに、向かいの峡谷には綺麗な虹がかかっています。虹は、太陽の光が空気中の水滴に屈折、反射して現れます。そうか、水滴の供給が常にあれば、虹は風に飛ばされないのだ。雲の隙間、光が差した束の間に、虹のたもとダケカンバの下と見破ったり。

 写真:峡谷の虹(11/8)

カメムシの引越し

 ちょうど土踏まずの辺りに異物感を感じ、うわっと慌てて足を上げ。冬越しのために家の中に入ってきたカメムシを、あやうく踏み潰すところでした。ストーブを焚いて部屋が暖まると、ブ~ンと元気に飛び回っています。この季節は、他にもテントウムシやワラジムシなどもやってくるので、踏まないよう注意が必要です。
 カメムシが放つ強烈なニオイは周知のとおりで、ヘップリムシとかヘクサムシなどと呼ぶ地域もあります。臭いニオイはおしりではなく、胸部側面にある一対の小さな穴から液体として放出されます。カメムシの仲間はとても種類が多く、よく家にやって来るのは、茶色いスコットカメムシ。ほかにも何種類かいます。一緒に暮らすコツは干渉しないこと。触らぬカメムシに臭いナシです。意外な感じがするのですが、層雲峡にはそれほどカメムシが多くないようです。農地などのある里の環境のほうがカメムシには暮らしやすいのかもしれません。

 写真:ニセイカウシュッペの日の出(上川町・11/4)